【台湾選考会実施レポート】台湾現地で採用を行うメリットは?参加企業の業界・業種、内定者・企業様の声をご紹介
更新日:8月16日
2024年4月、JP-TIPとConnect Jobの共催で台湾で現地選考会「Connect Job Taiwan in partnership with JPTIP」を開催しました。
選考会には、企業5社、学生56名が参加。国立台湾大学、国立陽明交通大学など、台湾でもトップレベルの大学の学生から応募がありました。
本記事では、台湾で選考会を実施した背景、参加企業の業界や募集職種、実際に内定に至った事例、参加した企業様の声をご紹介します。
営業担当:フォースバレー・コンシェルジュ株式会社 マネージャー 大橋 芽由
執筆者:Connect Job編集部 中川 莉沙、矢野 雅斗
目次
1. なぜ台湾選考会なのか
日本国内での人材獲得競争が激化する今、海外採用が注目されています。
そのなかでも、台湾は最初に海外採用を実施する際によく選ばれる国の一つです。
参加企業が現地選考を実施する地域として、台湾を選択された背景をご紹介します。
(1)地理的な近さ、時差が少なくハードルが低い
1つ目は、地理的に距離が近く、時差が少ないという点です。
海外採用を行ううえで1つのハードルとなるのが、渡航の際にかかる時間や費用、コミュニケーションの壁となる時差ですが、台湾は距離的に近いためその点ハードルが低い地域です。
Connect Jobでは10年以上にわたり国内の外国籍留学生の採用支援を行っていますが、国内の外国籍留学生を採用している企業様が、海外現地選考会の初めての場所として台湾を選択されるケースも多く存在します。
初めての海外現地採用で、時差がなく、地理的に近いことは大きなメリットになると言えるでしょう。
(2) 価値観、日本語力、国民性など、日本就職との親和性が高い
2つ目は、価値観、日本語力、国民性など、日本就職との親和性が高いことです。
日本との地理的な距離が近いことから文化的、国民性においても近しい部分があります。
儒教文化の影響もあり、台湾出身の方は礼儀正しく勤勉で、時間を厳守する傾向があり、日本の就業スタイルとの差も少なく、日本企業に定着しやすいとも言われています。
また、台湾は教育水準が高く、国際的な視点を持っている人材が多いのも特徴です。
外国籍採用の際のボトルネックとなることの多い日本語力についても、台湾出身の学生は他エリアと比較し日本語力の高い学生が多く、即戦力となり得る人材を採用出来る可能性が高いのも大きな特徴です。
台湾では日本文化やポップカルチャーが根強い人気を持つことから、日本語の勉強に抵抗がない人材、さらには高い日本語能力を持ち合わせている人材が多いと言われています。
(3)ハイレベルな人材の採用が可能
3つ目は、台湾エリアからはハイレベルな人材の採用が可能であることです。
世界からハイスキルな人材を採用する際には給与や言語など様々なハードルが存在しますが、台湾エリアからはこれらをクリアした、ハイレベルな新卒人材の採用が可能です。
情報、機械、電気系エンジニアなどの技術職においても、日本では採用しきれないと感じた企業様が台湾選考会に参加され、台湾トップ大学在学の学生の採用をするなど成功事例が出ています。
(4)台湾での事業展開、海外展開準備として
4つ目は、台湾に事業展開していたり、海外展開の準備として、その事業マッチから台湾を選択するケースです。
上記で述べた日本との地理的、文化的な親和性により、海外展開の一環や足がかりとして台湾進出する日本企業が多く、台湾に事業所がある企業も散見されます。
現地出身の人材が企業内にいることで、現地での人脈ネットワークや現地マーケット事情への知見や感覚が企業活動に活きることは容易に想像できるでしょう。
現地法人が存在する場合は、台湾国内で採用し、日本語レベルが上達した後に日本へ移動・移住するようなキャリアパスも考えることが可能です。
2. 【台湾選考会】参加企業の業界や業種
今回はIT系メガベンチャー、技術派遣、アパレル・小売業、鉄鋼メーカーなど、幅広い業界の企業様にご参加いただきました。
ITエンジニア、機械電気系エンジニア、文系総合職、インターンシップ採用など、それぞれ企業様の採用ニーズに合わせた選考会を実施しました。
国内での人材不足が叫ばれるエンジニアの採用だけでなく、機械電機や文系総合職採用においても積極的に参加がありました。
3. 【台湾選考会】内定に至った候補者事例
今回の台湾選考会には総勢102名の方の応募がありました。選考を経て実際に採用に至った学生の事例をご紹介します。
ケース①文系総合職
Aさん
ファッション業界 店長候補ポジション内定
人文芸術専攻、JLPT N1/日本語ビジネスレベル
日本のファッションを好きになったことがきっかけで日本語を学び始め、一度クリエイターとして就職するも、日本への語学留学のため退社。企業の理念に共感し、台湾選考会にて面接を受け見事内定。
ケース②ITエンジニア
Bさん
IT・ものづくり業界 技術職ポジションで内定
日本語・情報管理学専攻、JLPT N1/日本語ビジネスレベル
日本語・文化と情報管理を学び、半年間日本の大学に交換留学も経験。卒業プロジェクトではプログラミング言語を用いて、システム開発。研修制度が整っており、未経験者の受け入れ体制が整備されている点に惹かれ、台湾選考会で面接を受けて見事内定。
ケース③機電
Cさん
製造業 技術系総合職内定
機械工学専攻、大学院卒、JLPT N1/日本語ビジネスレベル
日本のモノづくりへの興味をきっかけに、大学時代は日本への交換留学も経験。グローバルに事業展開している日本企業への就職を目指し、台湾選考会で面接を受けて見事内定。
4. 【台湾選考会】参加した企業様の声
実際に選考会参加された企業様からいただいた声をご紹介いたします。
クライアントの声①
これまで日本国内での留学生採用が中心でしたが、昨年初めて台湾選考会に参加しました。
日本語能力が高く優秀な方々を採用できたため、今年はさらに台湾での採用を強化すべく、台湾現地法人とも協力しながら告知・採用活動を進めましたが、昨年同様に日本語力が高く、日本就職意欲の高い方々に出会うことができました。
日本への留学経験やワーキングホリデーでの就業経験がある方が多く、日本にすぐ馴染んでいただける点も魅力のひとつです。
クライアントの声②
昨年に続き、台湾選考会は2度目の参加でした。
前回は技術系の方を採用できませんでしたが、今年は優秀なエンジニアを採用することができ、期待を上回る結果でとても嬉しいです。昨年の同選考会経由で入社していただいた方は既に活躍されていて、日本語力の高さはもちろん、日本の就業スタイルと合っていることやカルチャーフィットもベースにあると感じています。
5. まとめ
以上、台湾選考会についてご紹介しました。
台湾は地理的にも文化的にも距離が近く、初めてのグローバル採用をされる際におすすめのエリアです。上記エピソードからもわかる通り、多くの応募を獲得して選考を行うというよりも、優秀な人材をピンポイントで採用する採用したいフェーズの企業様に向いています。
・国内での採用活動にとどまらず、グローバル採用活動を加速したい
・優秀な人材を世界から採用したい
・技術系職種でハイレベルな人材を採用したい
という企業様は、ぜひご検討ください。
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