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ベトナム人の文化・国民性、在日ベトナム人の推移は?マナーの違いも紹介|外国人・グローバル人材採用|Connect Job

  • numabukuro4649
  • 4月3日
  • 読了時間: 13分

更新日:4月24日

ベトナム人の文化・国民性、在日ベトナム人の推移は?マナーの違いも紹介

ベトナムは、南シナ海に面する東南アジアの国です。正式名称は「ベトナム社会主義共和国」で、中国文化の影響を強く受けながら発展してきました。


この記事では、ベトナム人の特徴や文化、国民性や価値観について詳しく解説しています。在日ベトナム人の推移や、日本とのマナーの違いもまとめました。


ベトナム人の文化や日本人との価値観の違いを理解し、スムーズにコミュニケーションを取りたいと考えている方は、ぜひ一度参考にしてみて下さい。



目次




ベトナムの基本情報|人口・平均年齢・公用語は?

ベトナムの基本情報

国名

ベトナム(ベトナム社会主義共和国)

首都

ハノイ

面積

約32万9,241平方km

人口

約1億30万人

公用語

ベトナム語

民族

キン族(越人)約86%、他に53の少数民族

宗教

仏教、カトリック、カオダイ教他

平均年齢

31歳

主要な祝日

テト(旧正月):1月27日~31日

雄(フン)王記念日:4月7日

メーデー:5月1日

ベトナム建国記念日:9月1日~2日


・地理

ベトナムは、インドシナ半島東部に位置している南北に伸びる国です。北は中国、西はラオスとカンボジアの国境と接しています。

国土面積は約32万9,241平方kmで、日本から九州を除いたくらいの大きさです。


・気候

四季がはっきりしている日本とは違って年間を通して温暖な気候で、比較的涼しい1月や2月でも平均気温は20℃前後になります。


・人口・民族

ベトナムの人口は2023年時点で約1億30万人、平均年齢は約31歳です。ベトナム人は、キン族(越人)が約86%、その他に53の少数民族で構成されています。


・公用語

公用語はベトナム語ですが、地域によって発音が異なり、少数民族の中には独自の言語を使う場合もあります。


・歴史的背景

また、ベトナムは過去に中国やフランスの植民地だった時代があり、国内には歴史を感じさせる文化が根強く残っているのが特徴です。建国されてから1000年以上が経過していますが、他国の支配下にあった歴史的背景から各国の文化が混ざり合っています。


・主要な祝日、テト(旧正月)について

テトは太陰暦に基づいてテト休暇の日付が決まり、労働法で5日間の祝日と定められています。土日や振り替えの休みも含めるため、テト休暇の日数は毎年変動するのが特徴です。2025年の場合、1月25日~2月2日の9連休になると労働省は発表しました。



ベトナム人の特徴|性格や価値観、国民性は?

ベトナム人の特徴|性格や価値観、国民性は?

南の国々の人ということもあって、「ベトナム人の性格は大らか」とのイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。確かに温厚な人が多いと言われていますが、地域によって国民性や文化に違いが見られます。以下では、ベトナム人の特徴を国民性や価値観の観点でまとめました。


外国人労働者を採用するにあたって、各国の特徴や文化の違いを理解することは、トラブル防止につながります。ベトナム人材の採用を検討している方は要チェックです。


伝統的な旧正月のテトに家族一同で集まるほど家族思いの人が多い

ベトナム人は、家族を大切にする人が多いと言われています。家族のために、「仕事を休むのは当たり前」と考える人も少なくありません。


ベトナムの代表的な祝日は、旧正月のテトで、日本と同様に家族や親戚で集まって過ごします。近代化が進んだ現代においても、ベトナム人が家族を大切にする習慣はしっかり残っています。


家族を大切にする具体的な行動は、長期休みに一緒に過ごすだけではありません。頻繁に電話をしたり仕送りをしたりと、家族同士、日頃から大切に想い、密接にコミュニケーションをとる人が多いとされています。


家族のために一生懸命働く真面目な人が多い

家族思いであることから、家族のために一生懸命働く真面目な人が多い傾向があります。勤勉で謙虚である点は、日本人と似ているところのひとつです。他者との協調性にも長けているため、日本に就労目的で来たベトナム人は与えられた仕事に対して真摯に向き合ってくれるでしょう。


また、ベトナムでは終戦から約50年程度しか経過していません。親世代が戦争で苦労した歴史的背景から、「自分がしっかり働いて家族を養おう」と考える勤勉な人が多いと言われています。


しっかり働いて稼ぐために、給料の高い外資系企業での就労を目指すベトナム人は多いです。英語はもちろんのこと、日本語・韓国語・フランス語などの外国語を積極的に学ぶ方が多いとされています。



地域によって国民性や文化に違いが見られる

ベトナムの国土は南北に長く、インドシナ半島の東海岸を占めています。ベトナムの地域を大きく分けると、「北部」「南部」「中部」の3つです。


この地域によって、国民性や文化に違いが見られます。ベトナム人の国民性や性格が地域で多少異なるため、ベトナム人を採用する際はどの地域出身か知っておくのもよいでしょう。


北部:四季がある亜熱帯性気候。「備える」文化から消費より貯蓄を好む傾向

ベトナム北部・ハノイの風景

ベトナムの北部は、首都のハノイを中心とする地域です。1000年以上前に首都になったハノイは、古い街並みや豊かな歴史を持っています。近年では過去よりもはるかに発展しており、近代的なカフェやレストランが増えました。


ベトナムの北部は亜熱帯性気候で、日本と同じように春夏秋冬の四季があります。11月から2月にかけての冬場は20℃以下に下がることもあり、湿気が多くて気温よりも肌寒く感じることがあるでしょう。



そのような気候や「備える」という考え方からか、ハノイの国民は消費よりも貯蓄を好む堅実的な人が多いとされています。また、ベトナム北部に堅実な性格の人が多いのは、社会主義の影響が色濃く残っているのも理由のひとつです。アメリカの攻撃に辛勝して南北統一を経て、1976年にベトナム社会主義共和国として独立を果たしました。



南部:資本主義の影響を受けていて商売上手な人が多い

ベトナム南部・ホーチミンの風景

ベトナムの南部は、ホーチミンを中心とする地域です。ホーチミンはベトナムの経済の中心地で、エネルギッシュな活気に包まれています。


日系企業の進出状況は、ベトナム日本商工会議所(ハノイ・ハイフォン・北部ベトナム)が813社なのに対して、ホーチミン日本商工会議所は1,057社です。通りを埋めるほどのバイクの群れや高層ビルは、ホーチミンの象徴といえます。


ホーチミンは、フランス統治時代に西洋文化の影響を強く受けています。資本主義の影響もあって、大らかで商売上手な人が多いのが特徴です。日本人の観光客も多いため、日本語が上手なベトナム人も少なくありません。



ベトナム南部は、1年を通して熱帯モンスーン気候に属しています。乾季は11月から4月頃まで、雨季は5月から10月頃までです。1月から2月までは涼しい日もありますが、どの月でも30℃くらいの暑い天気が続いています。



また、ホーチミンでは昔から資源が豊富にあったため、未来のことよりも今の楽しさを大切にする人が多い傾向があります。消費よりも貯蓄を好むハノイの国民性とは正反対です。


中部:開発が盛んなエリアで向上心を持つ人が多い

ベトナム中部・ダナンの風景

ベトナムの中部は、ダナンを中心とする地域です。ダナンはベトナムの中でもトップクラスの高級リゾート地で、広いビーチ・屋台・カフェ・レストラン・バーなどが揃っています。


ダナンだけではなく、歴史ある街並みのホイアンや歴史的建造物が多いフエも、ベトナムで有数の観光スポットです。


ベトナムの中部は開発が盛んなエリアということもあって、向上心やチャレンジ精神を持つ人が多い傾向があります。職場では成果を重視し、自己成長を求める人も多いです。


また、ダナンを含むベトナム中部は熱帯モンスーン気候に属しており、季節は雨季と乾季に分かれています。1年間を通して気温が高く、平均気温は20.8℃~30.8℃です。


このような気候による影響で、ダナンの人々の性格は穏やかだと言われています。過ごしやすい気候と穏やかな雰囲気で、ダナンに移住する外国人は少なくありません。



ベトナムの歴史・文化・宗教

ベトナムの歴史・文化・宗教

ベトナムは、数千年に及ぶ侵略や紛争によって現在の文化が確立されました。長い歴史を持つ魅力的な文化として知られています。


ベトナムは南北2000kmに渡る長い国土の国で、今は全国がひとつに統一されています。しかし、かつては「北部」「中部」「南部」と3つのエリアで存在した王朝がありました。


ここでは、ベトナムの歴史を「北部」「中部」「南部」に分けて解説していきます。


北部:中国文化の影響を受けながら発展してきた地域

中部:チャム族の祖先を中心に独自の文化を形成してきた地域

南部:カンボジア(クメール王朝)の影響を受けて発展してきた地域


それぞれが独自の文化を築き、統一と反乱を繰り返しながらひとつの国家への道を歩んできた背景があります。現在のベトナム(ベトナム社会主義共和国)が誕生したのは、1976年7月の時です。



ベトナム戦争は、1954年から1975年にかけて続きました。アメリカを中心に各国の思惑や世界情勢が絡み合い、ベトナムが争いに翻弄された形になります。


また、ベトナムの文化や習慣は、宗教や信仰とも深い関わりがあります。ベトナム人の宗教の構成は、無宗教が86.3%、カトリックが6.1%、仏教が4.8%、その他の宗教が2.8%です。



しかし、約8割のベトナム人が無宗教というデータは、「敬虔な信者ではない人」を含んでいます。仏教やカトリックの信者が多いのですが、実際は多宗教を受け入れている国です。


ベトナムと日本のマナーの違い

ベトナムと日本のマナーの違い

ベトナムと日本では、文化や国民性に違いがあります。日常生活の観点においては、食事面での違いが大きいです。


例えば、日本では多くの飲食店で食べ物の持ち込みが禁止されています。一方でベトナムのカフェやレストランは、フードの持ち込みがOKのお店ばかりです。多くの飲食店でテイクアウトした食べ物を店内で食べられるため、ベトナムの文化は寛容だと考えて良いでしょう。


また、日本では食事をする際にお椀に口をつけたり麺をすすったりします。しかし、ベトナムにおいて丼に口をつけてスープを飲む行為はタブーです。大きな器を持ち上げるのではなく、レンゲを使って音を立てずにスープを飲むのが正しいマナーとされています。


仕事や時間の観点において、ベトナムと日本のマナーの違いは以下の通りです。


  • 日本では公式文書のサインで黒色のペンを使うのに対して、ベトナムでは青色のボールペンを使う

  • 日本ではサービス残業をする人がいるのに対して、ベトナム人はほとんど残業をしない

  • 日本では1分でも遅れると遅刻になるのに対して、ベトナムでは15分~30分程度の遅刻は許容される


ベトナム人の仕事に対する考え方は、日本人と異なります。そのため、ベトナム人労働者を雇用する予定の企業は、文化や価値観の違いについて把握しておきましょう。


ベトナム人からみた日本人の印象

ベトナムは、東南アジアの国々の中でも親日国として知られています。これは恐らく、ベトナム戦争が終結してから、日本がODA(政府開発援助)を通して復興を支援してきた歴史を持つためです。


日本とベトナムの経済関係は深まり、多くの企業が進出するようになりました。そんなベトナム人は、日本人に対して「礼儀正しい」「規律正しい」「勤勉で真面目」との印象を持っている人が多数います。深く頭を下げるお辞儀や列に並んで待つ様子など、多くの人がルールやマナーを守ろうと心がける様子に、驚くベトナム人もいます。


Connect Jobが就職支援したベトナム出身の方の中には、こうした日本人の印象や、日本の企業文化に感銘を受け日本就職を目指したと語る方もいます。



ベトナム人は日本にどれくらい在留している?

令和6年の10月時点で、570,708人のベトナム人労働者が日本に在留しています。


この数値は、外国人労働者全体の24.8%です。日本に在留している外国人労働者はベトナム人が最も多く、次いで中国人(408,805人)とフィリピン人(245,565人)が占めています。


日本で働くベトナム人が多いのは、経済的なメリットや文化的な魅力が大きな理由です。以下では、在日ベトナム人の推移やベトナム人の新規入国者数の推移について解説します。




在日ベトナム人の推移

日本に在留しているベトナム人は、2010年以降に急増しています。


在留外国人の統計によると、2012年時点で在日ベトナム人の人数は52,367人でした。しかし、2024年6月末時点では、600,348人と10倍以上の数値になっていることがわかります。


日本に来て働くベトナム人が増加した1つの背景は、経済格差によるものです。平均年収が日本円で約48万円のベトナム人にとって、日本の給与は魅力に感じます。


「インフラが整備されている」「医療が発達している」「治安が良い」などの点も、ベトナム人が日本に魅力を感じる要素だと考えることができます。


技能実習生の在留人数の推移

現在、多くのベトナム出身の方が日本で技能実習を受けています。ベトナム人技能実習生の在留人数推移としては、上下はあるものの、2023年以降は20万人程度で推移しています。


技能実習生とは、外国人技能実習制度に基づいて日本での技能の修得が認められている外国人のことです。



ベトナム人の新規入国者数の推移

ここでは、ベトナム人の新規入国者数の推移を紹介します。


新規入国者数とは、日本への入国時に在留資格を受けて上陸を許可された人の数を指します。在留資格とは、日本で何かしらの活動を行うために必要な資格のことです。


2020年から2021年にかけての新規入国者数が少ないのは、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う入国拒否による影響です。新型コロナウイルスによる影響が落ち着いた後は、日本に入国するベトナム人の数はコロナ禍以前の水準に回復しています。



まとめ

ベトナム人は、家族思いや真面目な人が多い傾向があります。これは、「家族を大切にする」「年長者を敬う」などの価値観が浸透しているのが理由です。家族を重視する文化は素晴らしいといえるでしょう。


地域によって文化や国民性には違いがありますが、日本人に近い部分も多いです。近年では、在日ベトナム人やベトナム人の新規入国者数が増えています。


ベトナム人材の採用を検討している企業は、参考にしてみて下さい。




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