【韓国選考会実施レポート】韓国現地で採用を行うメリットは?参加企業の業界・業種、内定者・企業様の声をご紹介
更新日:8月16日
日本企業における「外国人採用」は、ますます重要性を増しています。
外国人採用を検討する際、採用要件や様々な制約の中で、注力すべき国や地域を選定しますが、その中でも韓国は文化的・地理的な近さから候補に挙がりやすく、実際に多くの企業が韓国人採用を実現しています。
2024年7月、ForyouthとConnect Jobの共催で韓国で現地選考会「Connect Job Korea 2024」を開催しました。選考会には、企業10社、学生73名が参加。ソウル大学、高麗大学など、韓国でもトップレベルの大学の学生から応募がありました。
本記事では、今回の韓国選考会で企業がどのようにして優秀な韓国人材を採用したのかをご紹介します。韓国での採用がもたらすメリットや、実際に選考会に参加した企業の業界・業種、内定者の声を通じて、韓国での採用活動の実態と成功の秘訣を掘り下げていきます。
営業担当:フォースバレー・コンシェルジュ株式会社 マネージャー 大橋 芽由
執筆者:Connect Job編集部 中川 莉沙
目次
1. なぜ韓国選考会なのか
企業が外国人採用を進める上で、現実的な選択肢として韓国を挙げる理由は複数あります。
参加企業が現地選考を実施する地域として、韓国を選択された背景をご紹介します。
(1)地理的な近さと文化的な共通点
海外採用を行ううえで1つのハードルとなるのが、渡航の際にかかる時間や費用、コミュニケーションの壁となる時差ですが、韓国は距離的に近いためハードルを越えやすいというメリットがあります。
また、韓国と日本は、歴史や文化においても多くの共通点があり、ビジネス慣習や価値観も似ています。このため、韓国人材は日本の職場環境に早く馴染むことができ、円滑なコミュニケーションを取ることができるため、即戦力として活躍することが期待できます。
(2)日本語能力の高い人材が多い
2点目は、日本語能力の高い人材が多い点です。
韓国では日本語教育が広く行われており、日本語に堪能な人材が多いことは見逃せません。実際に、当社サービスConnect Jobを利用する外国人の内、N1保持率が圧倒的に高いのが韓国人です。
言語の壁を感じることなく、日本の職場に迅速に溶け込むことができるため、採用後の研修期間を短縮できたり、通常の国内採用での新入社員と同様の育成が可能になったりと、企業側の負担はそのままに、外国人採用を進めることが可能です。
(3)優秀な人材の確保が可能
3点目は、優秀な人材の多さです。韓国は教育水準が高く、ITやエンジニアリング、製造業などの分野で高度なスキルを持つ人材が豊富です。
また、グローバルな視点を持ち、多言語に堪能な人材が多いことも特徴です。
日本国内のみでなく韓国に視野を広げることで、昨今重要視されるグローバルな視点を持ちつつ、専攻分野でのスキルも持ち合わせた人材を採用できるチャンスが拡がります。
(4)韓国市場でのビジネス展開やグローバル展開の基盤作り
4点目は、韓国やアジアへの事業展開やその準備として、韓国の人材採用を推進するケースです。
韓国はアジア市場の中でも特に経済成長が著しい国の一つであり、Samsung、Hyundai、LGといった世界有数のグローバル企業を数多く輩出しています。
韓国市場に精通した優秀な人材を採用することで、企業は現地のビジネス慣習や消費者の嗜好、文化的な背景を深く理解し、現地市場に適した戦略を構築することが可能となります。製品やサービスのローカライズを進める上で非常に重要な視点です。
こうした人材の存在は、韓国とのブリッジ人材としてはもちろん、国際プロジェクトを推進する上で貴重な存在となるでしょう。
2. 【韓国選考会】参加企業の業界や業種
今回は、金融、自動車メーカー、化学メーカー、鉄鋼メーカー、IT、ゲーム開発、技術派遣など、幅広い業界の企業様にご参加いただきました。
ITエンジニア、機械電気系エンジニア、文系総合職など、それぞれ企業様の採用ニーズに合わせた選考会を実施しました。
国内での人材不足が叫ばれるITエンジニアの採用だけでなく、機械電気系エンジニアや文系総合職採用においても積極的に参加がいただきました。
3. 【韓国選考会】内定に至った候補者事例
今回の韓国選考会には総勢292名の方の応募がありました。選考を経て実際に採用に至った学生の事例をご紹介します。
ケース①文系総合職
Aさん
金融業界 総合職内定
政治外交学専攻、JLPT N1/日本語ビジネスレベル(日本の大学に半年間の留学経験あり)、英語ビジネスレベル
大学で国際政治経済を学ぶ中で金融業界に興味を持ち、また日本への留学経験を経て、日本企業でグローバルに活躍できる企業への就職を目指し、ソウルでの面接に参加し、見事内定。
ケース②機電エンジニア
Bさん
製造業 技術系総合職内定
機械工学専攻、日本語ビジネスレベル、英語ビジネスレベル、中国語ビジネスレベル
中国の大学に留学経験があり、英語に加え中国語もビジネスレベル。日本での就職に興味を持ち、日本語を独学で学び、日本語もビジネスレベルに。世界中に拠点があり、グローバルに活躍できる機会が多いことに魅力を感じ応募。ソウルでの選考会で面接を受けて見事内定。
ケース③システム開発
Cさん
製造業 システム開発職内定
電気電子コンピューター工学専攻、JLPT N1/日本語ビジネスレベル、英語ビジネスレベル
大学でのプロジェクトでは様々なプログラミング言語を用いて開発経験があり、アメリカの大学への交換留学も経験。日本語・英語ともにビジネスレベル。大学の研究だけでなく、インターン・兵役期間での開発経験も豊富。韓国選考会にて面接を受け、見事内定。
4. 【韓国選考会】参加した企業様の声
実際に選考会に参加された企業様からいただいた声をご紹介いたします。
クライアントの声①
昨年に続き、韓国選考会は2度目の参加でした。
日本国内だけでなく、グローバルに活躍いただける優秀な学生さんを採用することを目的に、韓国選考会に参加しました。
日本語・英語どちらもビジネスレベルで、グローバルに活躍したいというマインドを持つ優秀な方々を採用することができました。日本の大学に留学経験のある方が多く、日本文化への理解も深く、カルチャーフィットもベースにあると感じています。
クライアントの声②
今回、機電系の優秀なエンジニアを採用したく、初めて韓国選考会に参加しました。
近年、日本での機電系エンジニアの採用に苦戦していましたが、今回日本語も英語も堪能な方を採用でき、期待を上回る結果でとても嬉しいです。まずは日本で勤務いただきますが、海外事業での活躍も期待しているため、語学力はもちろんですがグローバルマインドが備わった方が多く、来年以降も韓国での採用を継続したいと考えています。
5. まとめ
以上、韓国選考会についてご紹介しました。
韓国は地理的にも文化的にも距離が近く、初めてのグローバル採用をされる際におすすめのエリアです。日本語力、技術力共にハイレベルの学生が日本就職を希望しています。
・国内での採用活動にとどまらず、グローバル採用活動を加速したい
・優秀な人材を世界から採用したい
・技術系職種でハイレベルな人材を採用したい
という企業様は、ぜひご検討ください。
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