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「謙虚さと感謝があれば、日本はきっと応えてくれる」ネパールから来たエンジニア2人が、アキテムの電気工事現場で見つけた成長

2 日前
読了時間: 9分

ニガムさん(左)とウメシュさん(右)


ネパールで電気エンジニアを目指し電気電子工学を学んだニガムさんとウメシュさん。来日して1年、2人は東京のアキテムで電気工事の施工管理に携わっています。来日当初はほとんど会話にならなかった日本語も、今ではインタビューをすべて日本語で答えられるまでになりました。

ニガムさんは来日後、最初の資格として第二種電気工事士にも合格。現場での仕事、日本語の学び方、2人の暮らしについて聞きました。

日本で働きたいと考える後輩へのメッセージも届いています。2人の上長である今村さん、サポート役の川上さんにもお話を伺いました。


会社紹介


株式会社アキテムは、1952年創業、東京都目黒区に本社を置く建物の総合サービス会社です。

電気設備工事、総合ビル管理、リニューアル工事、プロパティマネジメントと、建物を「創る・守る・活かす」領域を幅広く手がけています。それぞれの事業が専門性を持ちながら連携し、建物を長く活かし続けることがアキテムの特徴です。


また、技術と同じく同社が大切にしていることが、「人」です。

「技術で建物を活かし続け、関わるすべての人をゆたかに」という理念のもと、社員や協力会社、お客様など、建物に関わる人とのつながりを大切にしています。


年齢や国籍にかかわらず、一人ひとりが成長し、力を発揮できる環境づくりにも取り組んでいます。現在はネパールをはじめ、さまざまな国籍・バックグラウンドを持つ社員が働いています。ニガムさん、ウメシュさんについても、日本語研修だけでなく、現場でのOJTや社内勉強会などを通じて、取締役の今村さんをはじめとした、周囲の社員が日々の成長を支えています。


オフィスの様子



「日本の高い技術と、厳しい安全管理を学びたかった」


——まずは自己紹介をお願いします。


ニガム: ネパール出身のニガムです。日本で働き始めて1年が経ちました。アキテムの電気工事事業部で働いています。今村さんをはじめ周りのみなさんが優しく、いつもサポートしてくれるので、日本に来て良かったと思っています。


ニガムさん


ウメシュ: ウメシュです。電気工事の施工管理を担当しています。最初は日本語があまり話せませんでしたが、今村さんや川上さんたちにたくさんサポートしてもらって、今はだいぶ話せるようになりました。

ウメシュさん


——日本で働こうと思ったきっかけを教えてください。


ニガム: 最初のきっかけは兄です。兄は学生の頃に2週間ほど日本を旅行して、日本人の家庭に滞在したことがあります。そのときから日本にとてもよい印象を持っていました。アキテムの面接を受けたときに兄に相談したら、「日本はいいよ」と言われました。兄は今、ネパールで医者をしています。

私自身も、前からアニメや漫画が好きで日本に興味がありました。自分でも調べて、日本は技術が高く、現場の安全管理がとても厳しいと知りました。それを日本で学びたいと思い、このチャンスをつかんで来日しました。


ウメシュ: 大学を卒業したとき、ネパールで別の仕事に就くこともできました。でも、先に日本で働いていた友達から、いろいろな経験の話を聞いていました。私が本当に興味があったのは、今と同じビルの電気設備の仕事です。

日本のビルの電気設備は複雑で、技術も高いです。日本で勉強すれば、将来どこでも活かせると思い、アキテムの面接を受けました。



「施工管理で一番大事なのは、安全です」


——入社してから、どんな仕事をしてきましたか。


ウメシュ: 最初は日本語の壁があって、教えてもらっても難しかったです。今はいろいろな現場に行って、材料の名前や、職人さんがどうやって作業しているかを学んでいます。施工管理で一番大事なのは、管理だけでなく安全です。安全のために何をすればいいかも分かってきました。


これまで2つの現場を経験しました。施工前・施工中・施工後の写真を撮って順番に整理し、資料にまとめて先輩に提出しています。ある大学キャンパスの現場は、ニガムさんと初めて一緒に入った現場で、材料や数量の確認を担当しました。


ニガム: これまではウメシュさんと同じ現場でしたが、これからは別々になります。大学の現場では、図面を見て図面通りに施工されているか、品質は問題ないかを確認し、写真管理もしていました。照明工事の現場では、照明やベースが図面通りかを確認し、片付けまで担当しました。


分からないことがあると、先輩たちが何回でも教えてくれます。「まず手本を見せるので、次はその通りにやってみて」と、丁寧に指導してもらいました。社内の勉強会でも、今村さんから仕事についてたくさん教えてもらっています。


実際の現場での様子


デビュー初日のお客様からの温かい言葉と「名前を覚えてもらえる嬉しさ」

——ニガムさんは資格に合格したそうですね。

ニガム: はい。日本に来て初めての資格で、第二種電気工事士です。難しかったのは日本語、特に漢字です。でも選択式の試験だったので、なんとか合格できました。


——日本語はどうやって勉強していますか。

ウメシュ: 週に2時間、会社で先生の授業を受けています。それ以外は、現場や会社の人と毎日話して、分からない言葉を教えてもらっています。勉強会では今村さんをはじめ社員の皆さんがいろいろな言葉を教えてくれます。最近覚えたのは「特注品と既製品」です。家でも毎日勉強しています。

ネパールでも日本語を勉強していましたが、実際の発音は全然違って、最初は分かりませんでした。いろいろな人と話して、いろいろな発音を聞くうちに、少しずつ上達してきたと思います。


ニガム: 同世代の社員の日本語は難しいです。でも、みんな私たちのレベルに合わせて話してくれます。先生は私たちに合わせて学習計画を作ってくれて、その計画通りに勉強しています。


——ネパールにいた頃と比べて、一番成長したと感じることは?

ニガム: 技術も、性格も成長したと思います。現場ではみんなが安全のルールや仕事のルールをいつも守っています。私たちも日本にいるので、日本のルールを守るようにしています。技術面では、CADの図面を修正したり、図面を見て現場の仕事を進めたりできるようになりました。



「料理の先生はウメシュさんです」

——現場の職人さんとはどんな関係ですか。

ニガム: 皆さんとても親切にしてくださります。大学キャンパスの現場で、私たちが仕事を間違えてしまったことがありました。職人さんには注意されましたが、そのあと何が間違っていたかを丁寧に説明してくれて、一緒にご飯に連れて行ってくれました。みんな優しいです。


川上: 大学キャンパスの現場では、職人さんがずっとついて日本語を教えてくれたり、すごくかわいがってもらっています。

同じアパートに一緒に住んでいる2人。料理担当はウメシュさんです。大学時代に約7年間一人暮らしをして、自炊を身につけました。家ではチキンカレーや、ネパールの餃子「モモ」を作ります。モモの皮は、近所のネパール食材店に入荷するのを毎日確かめて待っていたそうです。一方ニガムさんは「食べる専門」。お互いに補い合いながら暮らしています。


——休みの日は何をしていますか。

ウメシュ: これまでに箱根や、山形の新庄に行きました。新庄では友達と一緒にお酒を飲んで楽しみました。


ニガム: 私は旅行よりも、東京の周りを楽しんでいます。野球観戦に行ったり、目黒のさんま祭りに行ったりしました。

社内の釣り同好会の活動に参加して、初めての船釣りにも挑戦。船酔いしながらも、しっかり魚を釣り上げたそうです。


船釣りに行った際の写真



「素直さ、謙虚さ、感謝。だから教えたくなる」


——今村さん、川上さんから見て、この1年で2人はどう変わりましたか。

川上: 日本語は確実に上手になりました。来たばかりの頃はなかなか会話にならなかったんです。でも一生懸命勉強して、周りのみんなもたくさん話しかけてくれました。

日本語だけでなく、社会人としての成長も大きいです。みんなと一緒にルールを守れるようになりました。環境が変わってここまでできるのはすごいと思います。2人とも謙虚ですしね。


インタビューの様子


今村: お辞儀の仕方など、日本人の振る舞いに合わせようと努力しています。その謙虚な姿勢が、周りが親しみを持てる雰囲気をつくっています。

教えたことはメモを残して復習し、次に聞いたときには全部覚えています。社内のコミュニケーションツールで連絡するとすぐに返事が来る。本当に「教えたくなる」と思わせてくれます。入社時に「素直、謙虚、感謝」を大切にと伝えましたが、それを忠実に守っています。もともと素直で、「ありがとう」を必ず言うんです。

私がネパールに行ったときも、「もう到着しましたか」とタイミングよく連絡をくれました。相手を思いやる気遣いがあるんです。人として付き合っていきたいと2人の人柄が、私たち日本人スタッフも巻き込んでいるように感じます。


——今日のインタビューも、すべて日本語で答えてくれましたね。

今村: 英語はあまり使わず、できるだけ日本語で話そうとしています。それが上達の理由の一つだと思います。


ニガム: 部屋ではネパール語と日本語が混ざることもあります。でも仕事中は、できるだけ日本語を使っています。

社員の皆さんがよくランチに連れて行ってくれるそうです



「オープンマインドと感謝の気持ちがあれば、大丈夫」


——今後の目標を教えてください。

ウメシュ: 現場の最初から最後まで、全部自分で管理できるようになりたいです。そのために今、勉強しています。日本語ももっと上手になりたいです。


ニガム: 自分で現場を管理できるように、1級施工管理技士の資格を取りたいです。とても難しそうですが、取れるようになりたいです。


川上: まずは小さな現場を1つ、最初から最後までやり切るのが目標です。その次は、新築マンションを1棟仕上げられるところまで。担当者になると現場の会議があるので、そこでしっかり発言できる日本語レベルまで行ってほしいですね。


——最後に、日本で働きたいネパールの後輩たちへメッセージをお願いします。

ニガム: 日本には違う文化や言葉の壁があると心配しているかもしれません。でも、オープンマインドと謙虚な気持ち、そして感謝の気持ちで頑張れば、きっと「来て良かった」と思える機会になります。自信を持って来てください。


ウメシュ: ネパールの人にとって、一番大きな壁は日本語です。でも、みんな優しくていろいろな言葉を教えてくれるので、心配いりません。会社からたくさんサポートをもらっていて、これから来る人も同じようにサポートを受けられます。誰にとってもいい環境だと思います。



人材戦略チームのお二人、今村さん、川上さんと一緒に


ゲスト: 株式会社アキテム ニガムさん・ウメシュさん(ネパール出身)、今村さん(取締役)、川上さん



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