韓国・台湾現地での選考会を初めて開催。SOLIZEにフィットする理系人材を世界中から採用したい。
更新日:3 日前

SOLIZE株式会社(以下、SOLIZE)は、1990年の創業以来「エンジニアリング」を起点にさまざまな業界のお客様に価値を提供してきました。設計、解析、モデルベース開発(MBD)、3Dプリンティングなど先進技術を活用した「デジタルものづくり」のほか、製品開発やデジタル技術を活用したビジネス変革の支援、DX支援など、事業は多岐にわたります。
技術革新が急速に進む現代において、製品開発やビジネスの変革を支援するプロフェッショナルには、多角的な視点と創造力が求められています。同社はその実現に向け、社員一人ひとりの成長と可能性を最大限に引き出すための人材育成や採用活動に力を注いでいます。
グローバル採用においては、2023年、2024年に台湾・韓国で現地選考会を開催。日本国内ではリーチの難しい理系トップ人材採用を目指し、今回は数理・シミュレーションエンジニアを複数名採用。本インタビューでは、SOLIZEの採用方針や人材育成の取り組みについて、詳しくお話を伺いました。
ゲスト:
SOLIZE株式会社
MBD C&M事業部 人財企画室 室長
益川卓也氏(以下、益川)
2008年に半導体の設計者としてキャリアをスタート。6年半のキャリアを経て、SOLIZEに入社、約10年間コンサルタントとして活躍。2~3年前からは事業運営、人事を担当。採用、育成、キャリアデザイン、マネジメントなどを担う。
営業担当・インタビュー:
フォースバレー・コンシェルジュ株式会社 佐藤光(以下、佐藤)
執筆:Connect Job編集部 中川 莉沙、矢野 雅斗
目次
事業拡大のため、理系ポジションの外国人採用を拡大
── 御社ではいつ頃から海外採用を始められたのでしょうか?
益川:SOLIZEでは10年以上にわたり外国籍の方を採用していますが、積極的に行うようになったのは2010年ごろでしょうか。
弊社は中国やインドにも事業所があることもあり、海外採用に抵抗は少なかったようです。中国出身の方に1年半日本語教育をして採用したこともありました。
── 外国籍の方を積極的に採用するようになった背景を教えていただけますか?
益川:弊社では、事業を大きくするために人の採用、特に新卒採用は止めてはいけないという意識があります。一方で少子化が加速しており、新卒学生、特に理系の学生が減ってきているという現状があります。
弊社の業務内容を考えると、理系学科で学ぶ素養の有無は活躍に大きくかかわる能力ですから、国内で理系学生の採用が難しい昨今、国内にとどまらず海外にも目を向けるのは自然な流れでした。

佐藤:そうした流れがあり、今回海外採用に挑戦いただいたんですね。
── 台湾・韓国で選考会を実施した経緯は?
益川:そうですね。もともと弊社は新たな挑戦に積極的な社風ですが、初めての取り組みということで、まずは導入のハードルが低いエリアを検討しました。
東アジアの方は言語の親和性もあってか、日本語が上手な学生が多い印象があったこと、また、台湾に関しては中学生くらいまでプログラミングが必修だったりするので、SOLIZEに合う学生は多いだろうという見立てもあり、韓国と台湾を選択しました。
韓国・台湾現地で対面の選考会を実施。スピード感のある選考・密なコミュニケーションでより自社にフィットする採用を実現。
── オンラインではなく、現地で面接を行うことを選んだ理由は?
佐藤:昨今はオンライン面接も主流になりつつありますが、そんな中で現地での選考会に踏み切った理由はありますか?
益川:やはり、実際に現地に行くことで、その方の国の文化も含め、候補者の人物像や相性をより深く理解できるため、現地での選考会には大きな価値があると思います。
今回も、候補者と食事会や交流会を通じて接することで、接点が増え、候補者の理解度や企業への適応力を具体的に把握できる機会を自然につくることができました。
また、現地であればその場でオファーを出すことができます。スピード感を持って採用を進められますし、内定者と現地で密にコミュニケーションを取れるため、候補者の不安を解消する効果もあると感じました。

── 海外で実際に韓国や台湾の学生さんと会われてみて、国内で出会う学生との違いは感じましたか?
益川:日本語を使って何をしたいか、その先の理由を語っている方が多く、話に深みがあって面白かったですね。
日本就職を目指す海外の学生は、自分が進みたいキャリアがあったりと、明確なビジョンがあり、学生を相手にしている感覚とはちょっと違う感じがします。
深く考え調べてから面接を受けてくれている印象で、どちらかというと新卒採用ではなく、第2新卒や中途採用の候補者と話しているような感覚を受けました。
── 面接などの採用過程で特に意識されていたことはありますか?
益川:選考基準に関しては、実は国内学生の採用と大きな相違はないですね。一緒に働き、活躍していくイメージがつくかどうかを基準としています。
例えば特定の国出身の方が合わないということはあまり感じていないです。
佐藤:実際に入社されている方も、フランス、ミャンマー、エジプトなどバラエティに富んでいますよね。
先ほどちょうどお話させていただく機会がありましたが、皆さんそれぞれ魅力的で日本の生活も楽しんでいらっしゃるようでしたね。夢を持って楽しく働いているのがわかり、入社後も馴染みやすい環境で、しっかり定着しているなという印象を受けました。
3. 採用エージェントフォースバレー・コンシェルジュ(Connect Job)の活用方法
── 国内留学生採用から長くご利用いただいていますが、サービスのご感想をお聞かせいただけますか?
益川:単に候補者を集めて提供するのではなく、候補者の特徴や魅力をしっかり説明してくれるので非常に助かりました。直接候補者とコミュニケーションを取り、相手の人物像を深く把握し、私たちにも適切に伝えてくれる姿勢が大きな魅力でした。
学歴やスキルだけでなく、候補者の人生経験や価値観、思いを含めて提案してくれる点で、採用判断がしやすく有難いです。
また、外国人採用の場合、書面上ではJLPT(日本語能力試験)がN3レベルでも、実際に話してみるとそれ以上の実力を持っている場合がしばしばあります。
会話したうえでのレベル感もきちんと把握して提示してくれるため、面接時でズレを感じる場面も少なく、安心して採用プロセスを進めることができました。

4. 枠にとらわれず、全世界の学生を対象に、新しい採用施策にチャレンジしたい
── 今後も外国人採用を積極的に実施していかれますか?
益川:少子化で国内の採用市場の縮小は確実に起こっていると感じています。国内で採用人数を増やす施策を打つのは難しく、今後も海外から積極的に採用しようと思ってます。
SOLIZEに最適な採用手法を色々と試しながら見つけていきたいですね。採用できるならどこでも行くという考え方でどんどん挑戦したいです。
佐藤:一度海外選考をされてみて、次にやりたいチャレンジはありますでしょうか?
益川:どの国、どの大学の学生が相性がいいかなという目線で各地域を試していきたいですね。やはり業務と相性の良い学科を卒業した社員は現在も活躍しているので、数理シミュレーションの領域で先進的な国や大学を探しています。
インターン採用、オンキャンパスリクルーティングなど色々考えられますが、採用できるチャンスがあれば掴みたいので、枠にとらわれず色々な施策をやってみたいですね。
──そんな御社にとっての「グローバル採用」とは、なんでしょうか。
益川:いい刺激、必要な刺激だと思います。
シンプルに、色々な経験をしている人が増えることは面白いですよね。国内採用100%よりも、色々なバックグラウンドを持っている方が集まったほうが、会社にとって良い影響があるんじゃないでしょうか。
佐藤:確かに、日本人だけでは生まれない発想が出るきっかけになりますね。
益川:そうですね。制度や文化の面で、外国人社員が働きやすい環境を作った結果、日本人社員も働きやすくなるケースも多くあります。
暗黙の了解だと思っていたことを外国人社員に丁寧に説明する過程で、日本人社員が納得するといったことがしばしばありますね。質問しやすい環境が自然に醸成されています。
── 今後就職活動を行う海外の学生へのメッセージはありますか?
益川:やっぱり楽しく働きたい人にはぜひSOLIZEに来てほしいです。弊社ではよく「チャレンジを楽しめる人」という表現をするんですけど、事業自体が新しく、新しいものを作っていく仕事なので、それを恐れない人とか、それを楽しめる人にぜひ来てほしいと思います。
僕たちも楽しく働こうとしているので、学生の方が選択肢の1つに入れてくれると嬉しいです。面白い会社だと伝えたいですね。
ぜひ一緒に働きましょう!

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