インドネシア人の平均年収・初任給はいくら?日本で働く人が増加する理由、インドネシア人とうまく仕事を進めるコツを解説|外国人・グローバル人材採用|Connect Job
- numabukuro4649
- 4月17日
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更新日:6 日前

インドネシアは、数百もの民族で構成されている東南アジアの国です。近年では、日本で働くインドネシア人の数が増加しています。
平均年収は上昇傾向にありますが、日本とは大きな開きがあるため、日本で働くことを希望する人が多いようです。この記事では、インドネシア人の平均年収や初任給がいくらなのか解説しています。
日本とインドネシアの労働環境の違いや、インドネシア人とうまく仕事を進めるコツについても詳しくまとめました。インドネシア人を採用しようと考えている雇用主や人事担当者は要チェックです。
目次
8.まとめ
1.インドネシア人の平均年収に関する基本情報
日本で働くインドネシア人の人数は、令和6年10月現在で16万9,539人です。ベトナム人・中国人・フィリピン人・ネパール人に次ぐ人数で、外国人労働者数全体の7.4%になります。
以下では、インドネシア人の平均年収がどのくらいなのかまとめました。業種ごとの平均月収や、学歴別の平均年収のデータも見ていきましょう。
インドネシア人の平均年収は日本円で約34万円
中央統計局のデータによると、インドネシア人の平均月収は2024年8月時点で326万7,618ルピアです。
2025年4月現在の為替レートで、1ルピアは日本円で0.0085円になります。つまり、インドネシア人の平均月収は日本円で約28,000円、年収に換算すると約34万円です。
日本人の平均年収は約460万円とのデータが出ているため、インドネシア人の給与水準は低いことが分かります。
近年では、インドネシア人の給与が上昇傾向にあります。インドネシアの企業を対象に実施された総報酬調査(TRS)では、「2024年の平均給与増加率は6.5%と推定される」とのデータが出ていました。給与が上昇しているのは、最低賃金の引き上げや生活費の上昇が大きな理由です。
業種や職種ごとの平均月収の違い
インドネシア人の平均年収は、業界によって大きな違いが見られます。以下では、業種や職種ごとの平均月収の違いをまとめました。
業種や職種 | 平均月収 |
農林水産業 | 240万7,712ルピア |
鉱業および採石業 | 522万8,542ルピア |
製造業 | 324万6,220ルピア |
電気、ガス、蒸気 | 483万2,177ルピア |
水処理、廃水処理、廃棄物処理 | 294万8,558ルピア |
建設業 | 329万3,968ルピア |
卸売業 | 284万6,680ルピア |
運輸および倉庫保管 | 397万7,339ルピア |
宿泊および飲食サービス | 243万9,455ルピア |
情報通信 | 498万3,257ルピア |
金融および保険 | 508万4,220ルピア |
不動産 | 429万7,520ルピア |
専門職および企業活動 | 414万3,964ルピア |
政府行政、防衛 | 415万5,018ルピア |
教育 | 285万8,783ルピア |
保険および社会活動 | 380万1,776ルピア |
その他の奉仕活動 | 326万7,618ルピア |
平均月収のデータによると、鉱業および採石業の給料が高いことが分かります。しかし、インドネシア国内での鉱物と石炭の採掘活動は、鉱業法で規定されています。
そのため、大学の新卒にとって年収の高い業界での国内就活が厳しいこと、業種による国内収入の「天井」があるという点から、国外就職を目指すインドネシア人の若者が増えているのが現状です。
新型コロナウイルスによる影響により、一時日本で働くインドネシア人の数は停滞していましたが、2022年以降は毎年増加しています。2024年は約17万人と、2022年の7.8万人の倍以上に増加しました。
高収入が見込める業界の特徴
インドネシアでは、以下の業界で高収入となる傾向があります。
IT業界
金融サービス
建設業
広告・通信・マスコミ
鉱業・工学・化学
日本と同じように、IT業界や金融機関は比較的年収が高い業種です。エンジニアやプログラマーなど、専門的なスキルが必要な業種も高収入が期待できます。インドネシアの主要産業である鉱業や建設業も、平均年収が高い業界です。
学歴別の平均年収の違い
日本と同様に、インドネシアでも学歴によって平均の給与に違いが見られます。学歴別の平均月収や平均年収の中央統計局(BPS)のデータは、以下の通りです。
学歴 | 平均月収(ルピア) | 平均年収(日本円) |
大学卒、学士号取得者 | 約459万ルピア | 約47万円 |
専門学校卒業生 | 約275万ルピア | 約28万円 |
高校卒業生 | 約273万ルピア | 約28万円 |
中学校卒業生 | 約201万ルピア | 約20万円 |
小学校卒業生 | 約179万ルピア | 約18万円 |
大卒者の平均月収は、約459万ルピアと高めです。しかし、専門卒・高卒・中卒と学歴が下がるにつれて、平均月収が下がっていることが分かります。
2.新卒のインドネシア人の初任給

インドネシアにおける新卒の初任給に関するデータは出ていません。その代わりに、20歳~24歳の若年層における代表的な業種別の平均月収をご紹介します。
業種 | 平均月収(ルピア) | 平均年収(日本円) |
農林水産業 | 222万3,354ルピア | 約23万円 |
鉱業、採石業 | 385万5,372ルピア | 約39万円 |
電気、ガス調達 | 287万9,402ルピア | 約29万円 |
建設業 | 274万3,282ルピア | 約28万円 |
宿泊施設および飲食業 | 215万5,437ルピア | 約22万円 |
金融サービス、保険 | 326万6,176ルピア | 約33万円 |
農林水産業や飲食業は、労働者全体と20歳~24歳で平均月収の差が小さくなっています。一方で、電気業や金融サービス業は、年齢による平均月収の差が大きいのが特徴です。
3.インドネシアでの生活費の目安は?

インドネシアでの生活費の目安は、都市部と地方で違いが見られます。インドネシアのエリア別の平均総生活費(1世帯当たり)は、以下の通りです。
エリア | 1世帯当たりの平均総生活費 |
ジャカルタ市 | 1,488万ルピア |
ブカシ市 | 1,434万ルピア |
スラバヤ市 | 1,336万ルピア |
デポック市 | 1,235万ルピア |
ケンダリ市 | 1,023万ルピア |
バタム島 | 1,003万ルピア |
バリクパパン市 | 987万ルピア |
インドネシアの首都のジャカルタ市や、ジャワ島にあるブカシ市・スラバヤ市・デポック市などの主要都市では、生活費が高めの傾向があります。2025年4月時点の為替レートの「1ルピア=0.008493円」で計算すると、日本円で約12万6,000円です。国内では生活費が高めとはいえ、物価はまだまだ低い水準であることがわかります。
一方でスラウェシ島にあるケンダリ市、シンガポールの南側にあるバタム島、ボルネオ島にあるバリクパパン市は、生活費の目安が低いことが分かります。
しかし、インドネシアは地域ごとの賃金差が大きい国です。
地方の生活費は都市部と比べて安いとしても、収入が低いと苦しい生活を強いられる可能性もあります。そのため、インドネシアの地方出身の人はとくに、日本での就職に対して強い経済的インセンティブを感じやすいでしょう。
4.日本とインドネシアの労働環境の違い

日本と海外とでは、労働環境に大きな違いがあります。この点に関しては、インドネシアも同じです。
ここでは、日本とインドネシアの労働環境の違いを詳しく解説していきます。
労働関連法規の違い
日本とインドネシアとでは、労働関連法規が異なります。労働関連法規とは、労働問題に関するさまざまな法律を総称したものです。
日本とインドネシアで、労働関連法規にどのような違いがあるのか見ていきましょう。
項目 | 日本の場合 | インドネシアの場合 |
最低賃金 | 時給1,055円 | 月給4万5,872円 |
手当 | 企業で違いあり | 法律で定められていることが多い |
法定労働時間 | 1日8時間以内、かつ週40時間以内 | 1日8時間以内、かつ週40時間以内 |
時間外労働手当 | 基本賃金の1.25倍以上 | 基本賃金の1.5倍以上 |
雇用形態 | 正規と非正規の待遇差が大きい | 正規と非正規の待遇差が小さい |
解雇 | 解雇するのが難しい | 日本よりも解雇するのが難しい |
日本とインドネシアとでは物価が異なるため、最低賃金に違いが生じるのは当然です。他にも、手当や時間外労働手当、雇用形態や解雇に関する法律に違いが見られます。
インドネシアでの最低賃金は、州や地域によって定められているのが特徴です。例えば、首都のジャカルタでは、2025年の最低賃金を月額539万6,761ルピアと定めています。
インドネシアでは、平均年収に加えて最低賃金も上昇傾向にあります。
賃金の支払いに関する違い
インドネシアでは、欠勤理由と支払わなければならない賃金の関連性が日本と異なります。以下では、インドネシアにおける賃金の支払いに関する規定をまとめました。
病欠:4ヶ月間は全額支給されて、その後4ヶ月ごとに25%ずつ減額される
生理:2日目に痛みがある場合は、欠勤や仕事をしなくても賃金が支払われる
冠婚葬祭:従業員本人が結婚する場合は3日、家族の場合は2日特別有給休暇を取得できる
業務外の活動:労働組合の職務や教育職務活動による欠勤は、賃金の支給対象になる
例えば、インドネシアでは病欠による欠勤は、4ヶ月間に渡って全額支給されます。一方で日本の場合、有給休暇や傷病手当金の対象でなければ賃金が支払われません。
インドネシア人を雇用する場合、賃金の支払いに関する違いを理解しておかないと、トラブルにつながる恐れがあります。もちろん、インドネシア人の労働者に対して、分かりやすく説明するのも大事です。
宗教大祭手当に関する違い
日本とインドネシアとでは、宗教大祭手当(Tunjangan Hari Raya)に関する違いがあります。宗教大祭手当とは、各宗教の主要祭日前に支払われる手当のことです。
インドネシアでは「レバラン・ボーナス」とも呼ばれており、イスラム教・カトリック・プロテスタント・ヒンドゥー教・仏教・儒教の大祭日に合わせて、固定給の1ヶ月分の支給が義務付けられています。
宗教大祭手当の対象者は、勤続期間が1ヶ月以上の従業員です。労働者本人やその家庭にボーナスが給付されます。
ただし、宗教大祭手当は以下のように各労働者が信仰している宗教に合わせて支給しなければなりません。
イスラム教徒の場合は「断食明けの祝祭日」
ヒンドゥー教徒の場合は「ニュピ」
キリスト教徒の場合は「クリスマス」
仏教徒の場合は「ワイサック」
インドネシアは多宗教国家です。同じインドネシア人の従業員でも信仰している宗教は異なるため、宗教大祭手当の支給のタイミングには注意して下さい。
インドネシアの文化について、詳細はこちらの記事をご覧ください。
5.インドネシア人から見た日本での就職や日本企業の魅力

少子高齢化や人口減少により、日本では深刻な人手不足に陥っています。そこで、近年では人手不足を解消する目的で、外国人労働者の受け入れが進みました。
出入国管理および難民認定法で定められた在留資格の範囲内で、日本での就労活動が認められています。
日本に来て働くインドネシア人も増えました。インドネシア人から見て、日本での就職や日本企業にどのような魅力があるのか詳しく解説していきます。
インドネシア国内と比較して高収入が期待できる
インドネシアの平均年収は、経済発展と共に上昇傾向にあります。2015年時点での平均月収は145ドルでしたが、2024年には187ドル(2025年4月の為替レートで約26,500円)まで上昇しました。年収はおよそ30万円程度になります。
しかし、日本と比較してみると、給与水準はまだまだ低い状態です。日本の平均年収は約460万円のため、インドネシアと比べて10倍以上の開きがあります。
そこで、収入の高さに惹かれて、日本で働きたいと考えるインドネシア人が増えました。
インドネシア人を特定技能外国人として現地採用する場合、一般的な在留資格の変更許可申請に加えて、インドネシア政府が管理している労働市場情報システム(IPKOL)での手続きが必要です。以下では、インドネシアで労働者を現地採用する流れをご紹介します。
受け入れ先の企業がIPKOLに登録して求人情報を掲載する
労働者とマッチングした場合、当人と雇用契約を締結する
受け入れ先の企業が在留資格認定証明書の交付申請を行う
労働者がSISKOTKLN(海外労働者管理システム)に登録する
労働者が必要書類を提出し、就労ビザの発給申請を行う
労働者が移住労働者証を取得して、SISKOTKLNに登録する
労働者が入国する際に上陸審査が行われて、在留資格が付与される
特定技能を含む就労ビザの取得に関しては、以下のページをご覧になって下さい。
キャリアの構築につながりやすい
インドネシアには、多くの日系企業があります。2020年時点で、インドネシアのジャカルタや西ジャワ州に進出している日系企業の数は、1,489社です。
つまり、日本で働いた経験や日本語を学習した経験があると、キャリアの構築につながりやすいメリットがあります。ある程度の日本語が話せるインドネシア人は、母国に帰国して日系会社で働く際に大きな強みになるでしょう。
インドネシア人にとって、日本語の習得はキャリアアップのチャンスであると言えます。
労働環境が整備されている
インドネシア国内と比較してみると、日本は労働環境が整備されている傾向があります。その理由は、日本において外国人労働者も平等に扱わなければならない法律の定めがあるからです。
具体的にインドネシア人が魅力だと感じる日本の労働環境をいくつか見ていきましょう。
労働時間の管理がしっかりしている
法定休日や育児休業などの休暇制度が充実している
職場の安全や衛生面に配慮されている
日本では、外国人労働者が安心して働ける環境が整っています。このような背景により、インドネシアから日本での就業を希望する人々の意欲が高まっています。
治安が良くて安心して生活できる
日本での就職の魅力は、労働環境の整備だけではありません。日本は世界的に見ても治安が良く、衛生面においても安心して生活しやすいとされています。
テロや宗教対立も極めて少なく、身の危険を感じることなく過ごせるでしょう。自国の治安があまり良くない労働者にとって、安心して仕事も生活もできる日本は魅力的です。
夜道を一人で歩けるほど治安の良い日本は、インドネシアの女性にとって大きな安心感につながり、子育てにも適した環境だといえるでしょう。
6.インドネシア人の働き方|日本人との違いや注意点は?

ここでは、インドネシア人の働き方をご紹介します。日本人との働き方の違いや注意点について詳しく見ていきましょう。
アルバイトやパートが認められていない
インドネシアでの雇用契約は、次の3種類に大きく分けられます。
期限の定めのない雇用契約の正社員(PKWTT)
一定期間を定めて雇用する契約社員(PKWT)
日雇い労働
日本とは異なり、インドネシアではパートタイム雇用の制度が法的に整備されていないため、原則的にアルバイトやパートとしての働き方が認められていません。仮に日雇い労働として雇用契約を結ぶ場合、その都度契約書を書面で交付する必要があります。
サービス残業をしない人が多い
世界的に見て、日本人は労働意欲が高い国民性として知られています。日本労働組合連合会の労働時間に関する調査によると、約4割の人がサービス残業をしていると回答していました。
一方で、インドネシア人はサービス残業をしない人が多いと言われています。インドネシア人は、雇用契約書に記載された範囲内で仕事を行うのが基本です。
例えば、インドネシアでは週の休憩時間について、以下のように規定されています。
連続して4時間の労働をした後は、少なくとも30分の休憩を与える必要がある
1週間のうち、6労働日に対して1日の休暇を設ける必要がある
労働者に時間外労働をしてもらう場合は、時間外手当を支払わなければなりません。日本人とインドネシア人とでは、残業に対する考え方が異なると心得ておきましょう。
仕事とプライベートの時間を分けずに考える人が多い
日本人とインドネシア人の仕事観において、仕事とプライベートの分け方に違いが見られます。日本人は時間をしっかり守る人が多く、仕事中と休憩時間を分けて考えるのが一般的です。
一方、インドネシアでは、仕事とプライベートの時間を厳密に分けずに考える人が多いとされています。例えば、勤務時間中に周囲の人と私用の話をしたり、買い物へ出かけたりする人は少なくありません。
国民性の観点で、インドネシア人は時間にルーズだと言われています。
仕事において人間関係を重視する
インドネシア人は、仕事において人間関係を重視する傾向があります。むしろ日本人以上に上下関係に厳しい点は、インドネシアの文化の魅力のひとつです。例えば、会議や打ち合わせを行う場合、必ず目上の人が喋ってから、その意見を尊重して話す習慣があります。
特に目上の人や年齢が上の人に対しては、しっかりと敬意を払わなければなりません。あいさつにおいては、「Selamat pagi(おはようございます)」や「Selamat malam(こんばんは)」などの言葉が使われます。
コミュニケーションを重視する点では日本人と似ているため、インドネシア人に共感できる部分は多いのではないでしょうか。
7.インドネシア人のスタッフとうまく仕事を進めるコツ

外国人労働者と一緒に仕事をする場合、その国の文化や仕事観について理解を深める必要があります。日本人とインドネシア人は人間関係や上下関係を重視する点において似ていますが、独特の文化や価値観を把握しておくのが大切です。
ここでは、インドネシア人のスタッフとうまく仕事を進めるコツをいくつかご紹介します。インドネシア人の雇用を検討している企業は、ぜひ一度参考にしてみて下さい。
人前で注意したり怒ったりしないようにする
インドネシア人は、温厚で争いを好まない性格の人が多いです。
大勢の前で叱られる文化がなく、人前で怒ることは不名誉とされています。親が自分の子どもを叱る場合でも、人前を避けて1対1で行うのが一般的なようです。
そのため、インドネシア人のスタッフが何か仕事でミスをしても、人前で注意したり怒ったりしないように心がけましょう。公共の場で厳しく注意されると、ストレスの増幅やモチベーションの低下につながる恐れがあります。
そこで、ミスの指導や改善策の提案は、必ず1対1で人目に触れない場所で話すのがポイントです。そうすれば、労働者の尊厳を保ちながらも、建設的なフィードバックを提供できます。
ジャムカレット(ゴム時間)について理解する
日本人とインドネシア人とでは、時間感覚が異なります。日本人の場合は、5分前行動を心がける人が多いですよね。
一方でインドネシア人は、時間にルーズな一面があります。ジャムカレットは、インドネシア人の時間感覚を表す言葉です。柔軟性と弾力性に富んでいることから、「ゴム時間」とも呼ばれます。
友人との待ち合わせや仕事の出勤時間で、当たり前のように30分以上遅れてくる人も少なくありません。
頭ごなしに日本人の感覚を押し付けるのではなく、まずはジャムカレット(ゴム時間)についての理解を深めましょう。そして、日本のビジネスにおける時間の重要性を丁寧に説明する必要があります。
仕事の目標やスケジュールを設定する際は、何をいつまでに完了すべきなのか、スプレッドシート等を活用して業務の進捗の確認をして下さい。
それぞれの宗教への理解を深める
インドネシアは多宗教国家です。何かしらの宗教を信仰することが義務付けられており、国民が信仰する宗教の割合は以下のようなデータが出ています。
宗教 | 割合 |
イスラム教 | 87.2% |
プロテスタント(プロテスタント系キリスト教徒) | 6.9% |
カトリック(カトリック・キリスト教徒) | 2.9% |
ヒンドゥー教 | 1.7% |
仏教 | 0.7% |
儒教 | 0.05% |
そこで、インドネシア人のスタッフと一緒に仕事を行うに当たって、それぞれの宗教への理解を深めるようにしましょう。イスラム教徒の割合が高いものの、キリスト教徒やヒンドゥー教徒も一定数おります。
例えば、イスラム教を信仰するムスリムには、1日に5回の礼拝があります。そのため、業務上での礼拝時間に関する配慮をしなければなりません。
宗教への理解と柔軟性を示すのに加えて、「休憩時間中にお祈りできるようにする」「お祈りのスペースをつくる」などの対策も必要です。
指示や報告は具体的に出す
インドネシア人は、与えられた作業をこなす仕事を好む傾向があります。曖昧な表現は誤解を生みやすく、思った通りに動いてくれないこともあるでしょう。
「なぜ空気を読んで動いてくれないの?」と、日本独自の感覚をインドネシア人に押し付けるのはNGです。自発的な業務や方向転換が苦手な人もいるため、仕事の指示や報告は具体的に出すようにしましょう。
仕事内容において、「何を」「いつまでに」「どうやって」を明確に提示すると、インドネシア人は安心して動きやすくなります。
8.まとめ
インドネシア人の平均年収は、日本円換算で約34万円です。平均月収は年々上昇しているものの、日本人の給与水準とは依然として大きな差があります。
そのため、日本での就職は「高収入を得られる」「キャリア構築につながる」「労働環境が整っている」「治安が良い」など、多くの魅力がある選択肢として注目されています。実際、日本で働くインドネシア人の数も年々増加しています。
この記事では、インドネシア人の給与事情や文化的背景、働き方の特徴、そして職場で円滑に協働するためのポイントについて解説しました。インドネシア人の価値観や働き方を理解した上で採用計画を立てることで、定着率やパフォーマンスの向上にもつながるでしょう。
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