『人は財産』――テレコメディアが実践する、多様な個性が輝くグローバル採用戦略と、その成功の裏側
- info102449
- 7月31日
- 読了時間: 8分

15年以上にわたり、多言語コンタクトセンターの最前線を走り続けている株式会社テレコメディア(以下、テレコメディア)。同社では、事業の成長と共にグローバル採用を積極的に推進し、多様なバックグラウンドを持つ人材が活躍できる環境を築き上げています。
その採用戦略の根底にあるのは、「スキルよりもチームワーク」そして「面接は、される側でもある」という、候補者一人ひとりと真摯に向き合う姿勢です。
急拡大するグローバル案件の裏側で、どのようにして最適な人材を確保してきたのでしょうか。そして、多様な人材が定着し、輝き続ける組織をいかにして創り上げているのでしょうか。
今回は、テレコメディアの採用を牽引する取締役の島津 信太郎氏に、グローバル採用にかける情熱と、その舞台裏を伺いました。
ゲスト:
株式会社テレコメディア
取締役
島津 信太郎氏
インタビュー:
フォースバレー・コンシェルジュ株式会社
鈴木 幸絵
執筆:カクラボ(渡邊 有理)
編集:Connect Job編集部 中川 莉沙
目次
テレコメディアのDNA ~15年前から続く、多言語対応とグローバル採用への挑戦~
── 外国籍人材の採用を始めたきっかけは何ですか?
島津:実は、フォースバレーさんとご一緒させていただくずっと前、15年前に多言語コールセンター事業を立ち上げた時から、外国籍の方の採用はスタートしていました。そこから徐々にメンバーが増えていき、ちょうど1年前、新たに航空会社の案件をお任せいただくことになり、大規模な立ち上げチームが必要になったことがきっかけです。
── コミュニケーターの採用から始まり、今回は海外のお客様向けの大型案件を受注されたことで、その言語に特化したチームの立ち上げが必要になった、ということですね。
島津:はい、補足しますと、もともと日本人のお客様向けのお仕事をしていたところに、海外のお客様向けの仕事が増えた、という形です。対応するお客様が現地のネイティブの方なので、その国の母国語を話せる人がどうしても必要でした。
── 当時の採用で苦労された点は?
島津:今でも鮮明に覚えていますが、1年前の大規模な立ち上げチームの発足時は、とにかく時間がなく、焦っていましたね。特にタイ語を話せる方が本当に見つからなくて苦労しました。お客様のサービス開始日は決まっているので、研修期間を逆算すると本当に時間がありませんでした。

── 少し話はそれますが、島津様ご自身がテレコメディアで働こうと思われた理由は?
島津:私は中途入社なのですが、前職では営業やディレクションといった畑違いの仕事をしていました。人事や総務といったバックオフィスの仕事に挑戦してみたいという気持ちがあったのが、テレコメディアに転職した理由の1つです。
もう一つの理由は、前職時代にテレコメディアが取引先だったことです。外から見ていても「良い会社だな」という印象があり、ご縁があって「今度、ぜひ仲間に入れてください」とお願いしました。
「スキル < チームワーク」~テレコメディアが採用で本当に大切にしていること~
── 外国籍採用の過程で、特に意識したことは何ですか?
島津:事務方としては、とにかく候補者の方やエージェントさんへのレスポンスを早くすることを徹底しました。選考の視点としては、今回は立ち上げメンバーの募集だったので、個人のスキルがずば抜けていることよりも、チームとして和を保ちながら一緒に頑張っていける方かどうか、という点を重視していました。
…ただ、格好良く言っていますが、本音を言うと半分以上は「とにかく間に合わせないと!」という焦りが大半を占めていましたね(笑)
── 候補者への丁寧なフィードバックが印象的ですが、全員に向けて行っているのですか?
島津:「この人にぜひ来てほしい」と心から思った方に対しては、外国籍の方に限らず、全ての中途採用で実践しています。定型文ではなく、面接官がその場で感じたことを、そのまま“ラブレター”のような気持ちでお返しするようにしています。
社内では、代表から「お前が面接しているんじゃない、お前が面接されているんだぞ」と常々言われていますし、私自身もそう考えています。我々が選ぶ立場なのではなく、候補者の方に選んでいただく立場なのだと。その意識は全従業員に徹底されていますね。
ご縁がなかった方にも感謝の気持ちは必ずお伝えしますし、面談に来てくださった方にはささやかですがお茶のセットをお渡しするなど、気持ちを大切にすることは、弊社の良いところだと思っています。

Connect Jobとの出会いが、採用の突破口に
── フォースバレー・コンシェルジュ(Connect Job)を知ったきっかけは?
島津:弊社の代表である橋本からの紹介です。複数のエージェントさんにお声がけしていたのですが、航空会社様の案件で立ち上げチームが必要な際、採用が難航していた中で「スペシャルなノウハウとネットワークを持っている会社がある」と紹介していただきました。
── 実際にConnect Jobの採用支援サービスを利用していかがでしたか?
島津:一言で言って、グローバル人材に関する情報量、ネットワーク、そして供給量が「圧倒的」でした。他のエージェントさんが同じ3週間で5名ほどのご紹介だった中、フォースバレーさんからは20名ものレジュメをいただきました。助けていただかなければ、あの案件はどうなっていたか本当に分かりません。
担当の鈴木さんのスピード感も素晴らしかったですね(笑)。こちらも焦っているのですが、それを上回る熱意と速度感で「こちらの候補者はどうですか」「選考に進まなかった理由はなぜですか」と密にコミュニケーションをとってくださったのが印象的でした。その自信を持って候補者を推薦してくださる姿勢ときめ細やかな対応、スピードは、まさにプロの仕事だと感じました。

「多様性」こそ、これからのテレコメディアを創る力
── 今後のグローバル採用の展望について教えてください。
島津:私はこの会社が、単なる見栄えのためにダイバーシティを謳うのではなく、「多様な人材が本当に活躍できる場を提供したい」と心から願い、真剣に向き合っていることを誇りに思っています。AIが進化しても、最後には「人」にしかできない領域が必ず残ります。
だからこそ、これからも国籍を問わず、様々なバックグラウンドを持つ方々と一緒に働き、多様性を実現できる場であり続けたいです。
また、弊社の拠点がある徳島でも多言語センターを立ち上げました。人口減少が課題となっている地域で、グローバル人材の雇用を創出し、貢献していくことも、私たちの重要な使命だと考えています。
── 外国籍従業員の定着に向けて工夫されている点はありますか?
島津:やはり文化の違いは大きいので、その国の文化や風習を私たちも理解した上で、日本のやり方を丁寧に伝えていくコミュニケーションの場を大切にしています。
また、ハード面では、人事部のすぐ隣が従業員の食堂兼休憩スペースになっています。従業員は必ずそこを通りますし、昼食もそこで食べる人が多いので、私たちが常に従業員の顔を見て、「少し元気がないかな」といった小さな変化に気づける体制を作れています。
業務用冷凍庫にアイスを入れたり、急な雨の日に傘を販売したり…まるでコンビニのようですが(笑)そういった日々の何気ないコミュニケーションや細やかな配慮が、結果的に定着に繋がっているのかもしれません。
グローバル採用は企業にとって「必須」~従業員の定着を支える、テレコメディア流コミュニケーション術~
── 御社にとってグローバル採用とは?
島津:一言で言えば「必須(マスト)」です。日本の人口が減少し、様々な制度を変えながら国として外国籍の方の受け入れを進めている中で、「グローバル採用をしない」という選択肢は、もはや企業にとってあり得ないのではないでしょうか。
特に弊社のような労働集約型のビジネスでは、「人」がいてこその仕事であり、多様な人材は会社の成長を支える「武器」になります。その武器を磨き続けるためにも、グローバル採用は不可欠だと考えています。
未来を共に創る仲間へ ― テレコメディアがあなたに伝えたい「働く」ということの真価
── 最後に、これから御社の選考を受ける方や、入社を検討されている方へのメッセージをお願いします。
島津:世の中には、会社の知名度や規模といった、目に見える「スペック」だけでは測れない価値があります。この会社には、数値では表せない「マインド」、つまり「想い」がきちんと根付いていると、私は強く感じています。
ですから、どうかスペックだけで会社を選ばず、一度私たちのことを知って、納得して入社していただけたら嬉しいです。そうすれば、ご自身の成長はもちろん、人生における「働く」という時間が、非常に有意義なものになると断言できます。多様なバックグラウンドを持つ方々が、それぞれの個性を活かして成長できる環境がここにはあります。ぜひ、私たちと一緒に新しい価値を創造していきましょう。
