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グローバル採用とは?外国人採用を成功させるポイント5選|メリットやデメリット、採用の流れ、導入事例を解説

  • 執筆者の写真: Hayato Kuroda
    Hayato Kuroda
  • 7月31日
  • 読了時間: 13分
グローバル採用とは?外国人採用を成功させるポイント5選|メリットやデメリット、採用の流れ、導入事例を解説

グローバル採用とは、海外の人材を採用し、企業の戦力として活用する採用手法です。近年、人手不足の深刻化や海外市場への進出ニーズの高まりにより、多くの企業が注目しています。



優秀な人材の採用や多様な価値観の導入など、グローバル採用には多くのメリットがある一方、コミュニケーションの課題やビザ申請の負担といったデメリットも少なくありません。



そこで本記事では、グローバル採用の基本的な流れから成功させるためのポイントまで、外国人採用を検討している企業担当者が知るべき点について詳しく解説していきます。


目次


  1. グローバル採用の定義とは

グローバル採用の定義とは

グローバル採用とは、海外の人材や外国人材を採用し、企業の戦力として活用する取り組みです。単に外国人を雇用するだけでなく、多様な価値観やスキル、異文化経験を持つ人材を受け入れることにより、組織の活性化や競争力の向上を目指すことができます。


従来の国内採用では得られない専門知識や異文化での経験を持つ人材を採用することで、企業の競争力向上や新たなビジネスチャンスの創出が期待できます。また、世界中から候補者を募れる点も、グローバル採用ならではの強みです。


グローバル採用が注目される理由

グローバル採用が注目される理由は、人手不足の深刻化により海外人材が重要視されているからです。特に少子高齢化が進む日本では、労働力不足を補うための有効な手段として外国人材への期待が高まっているのが現状です。


さらに、海外市場への進出や多様性経営のニーズが高まっていることも要因となっています。グローバルな競争が激化する中で、異なる文化的背景を持つ人材の視点や経験を活用することが、企業の持続的な成長に不可欠といえます。


  1. グローバル採用の5つのメリット

グローバル採用の5つのメリット

グローバル採用を実施することで、企業はさまざまな恩恵を受けられます。具体的なメリットは以下の5つです。


  1. 世界中から優秀な人材を採用できる

  2. 人手不足を改善できる

  3. 海外事業での競争力を高められる

  4. 多様な価値観を導入できる

  5. 企業イメージを向上させる


それぞれの詳細について見ていきましょう。


1. 世界中から優秀な人材を採用できる

グローバル採用の大きなメリットは、国内では採用が難しい高度人材と出会えることです。特にAIやIT、研究開発、海外マーケティングなどの先端分野では、海外に優秀な人材が多く存在します。


世界中の人材プールから最適な候補者を選べることで、即戦力として活躍してもらえる優秀な人材と出会える可能性が高まります。


2. 人手不足を改善できる

日本では少子高齢化に伴う労働力不足が深刻化しており、特に製造業やIT、サービス業では人手が足りない状況が続いています。


グローバル採用により、こうした業種の人材採用を実現できるだけでなく、「特定技能」や「技術・人文知識・国際業務」といった在留資格を活用することで、安定して企業の戦力となる人材を採用することができます。


3. 海外事業での競争力を高められる

外国人採用を行うことで、グローバル市場への対応力を強化し、競争力を高めることも実現できます。事業展開を予定している国やエリアの人材を採用することで、ブリッジ人材としての活躍も期待できるでしょう。言語だけでなく、その国の文化や商習慣に詳しい人材は、海外展開や現地取引の際に重要な存在となります。


また多言語対応や異文化理解を強みに顧客とのコミュニケーションの質が向上すれば、新規市場の開拓や取引先の拡大にもつながるでしょう。


4. 多様な価値観を導入できる

多様な文化的背景を持つ人材が加わることで、組織に新しい視点やアイデアが生まれ、組織の活性化にもつながります。これまでの固定観念にとらわれず、柔軟で創造的なアイデアが出やすくなり、業務改善やイノベーションの促進が期待できるでしょう。


チーム内の活発な議論や異文化交流は、社員にとっても大きな学びとなり、既存社員の成長機会にもつながります。


5. 企業イメージを向上させる

多様性を尊重する企業としての姿勢は、社内外にポジティブな印象を与え、ブランドイメージの向上につながります。ダイバーシティ&インクルージョンに積極的に取り組む企業として、求職者や顧客、取引先からの信頼を得やすくなるでしょう。


採用広報やCSR活動においても、先進的な企業イメージを持たれることで優秀な人材の応募が増えたり、新たなビジネスチャンスが広がったりする効果も期待できます。


  1. グローバル採用における4つのデメリット

グローバル採用における4つのデメリット

一方で、グローバル採用には注意すべき課題も存在します。主要なデメリットは以下の4つです。


  1. コミュニケーションの難しさ

  2. 文化・習慣における摩擦

  3. 法律やビザ申請の負担

  4. 人材育成と研修コスト

次から各デメリットの詳細について解説します。


1. コミュニケーションの難しさ

グローバル採用は言語や価値観の違いによって、業務がスムーズに進まない場面が発生しやすいです。日本語でのコミュニケーションが十分でない場合、意図が正確に伝わらないリスクが生じるでしょう。


指示や相談がスムーズに進まない場面があることも課題の1つです。特に、契約内容の条件調整や品質管理の指示といった微妙なニュアンスを伝える必要がある業務では、コミュニケーションの齟齬が業務効率の低下を招く可能性があります。


2. 文化・習慣における摩擦

業務の進め方や働くうえでの価値観が違うことで、時に意見のすれ違いや、社内のルールに対する誤解が生じることがあります。特に日本特有の「空気を読む」文化や商習慣は、外国人にとっては理解するのに時間がかかります。


こうした摩擦を減らすには、社内ルールの明文化や、異文化理解を深める社内研修が効果的です。


3. 法律やビザ申請の負担

外国人材を雇用する際は、在留資格の確認やビザ申請、契約手続きなど、通常の採用とは異なる法的対応が必要です。手続きには専門知識が求められ、制度の変更も多いため、人事担当者の負担が大きくなりがちです。


手続きを正しく進めなければ法的トラブルの原因となるため、最新の制度や規制を理解し、適切に対応しましょう。


加えて出入国管理法の改正や制度変更が定期的に行われるため、常に最新情報を把握し続ける体制が不可欠です。外部の専門家と連携するなどして、業務負担を軽減する工夫も大切です。


4. 人材育成と研修コスト

採用後の教育やサポートに多くの時間とコストがかかるのも、グローバル採用ならではの課題です。日本企業の文化や業務フローを理解してもらうために、研修プログラムを設ける必要があります。定着促進のための生活面のフォローや住居サポートなど、国内採用にはない負担が発生することもあります。


これらのコストは一時的なものではなく、継続的に発生するため、計画的な体制づくりが大切です。


Connect Jobでは入社・入国の手続きや、生活面でのサポートも行っていますので、不安な方はご相談ください。

事前ガイダンスのサポートが必要な場合はご相談ください!




  1. グローバル採用の主な流れ

グローバル採用の主な流れ

グローバル採用を成功させるためには、採用前の準備から入社後の支援まで、一つひとつのステップを計画的に進めることが大切です。


以下は、採用実務で押さえておきたい基本的な流れです。

ステップ

概要

採用計画の策定

どのポジションに何人必要か、どの国・地域を対象にするか、採用目的・期間・予算などを明確にします。社内合意形成もこの段階で行います。

採用チャネルの選定

求人媒体、人材紹介会社、海外の大学など、採用目的に合ったチャネルを選定します。

募集・選考の実施

求人公開後、書類選考・面接・スキルテストなどを通して選考を行います。必要に応じて通訳手配や会社説明資料の翻訳などを行いましょう。

在留資格の申請・法的手続き

在留資格の種類を確認し、入国管理局への申請手続きを行います。雇用契約・住居手配・保険加入なども必要です。

受け入れ・定着支援


入社後は生活面のサポートや業務研修、日本語学習支援などを通じて早期定着を促します。配属先との連携も重要です。


外国人採用の流れや手続きの詳細は、以下の記事で解説しています。より詳しい手続きや選考の注意点については、こちらをご覧ください。



  1. グローバル採用・外国人採用を成功させるためのポイント5選

グローバル採用・外国人採用を成功させるためのポイント5選

外国人材の採用を単なる「雇用」で終わらせず、組織の成長につなげるには、採用から定着、育成まで一貫した取り組みが必要です。以下の5つのポイントを押さえることで、ミスマッチや早期離職を防ぎ、企業と人材の双方にとって満足度の高い雇用が実現できます。


ポイント

概要

1. 採用時の見極め

  • 求めるスキル・日本語レベル・業務理解度を事前に見極める

  • エージェントによる事前スクリーニングや、テスト入社(模擬的に業務体験を実施)を導入する企業も


2. ビザ申請と法的手続きの確認

  • 在留資格の種類、要件、申請方法を理解する

  • 行政書士など専門家との連携も有効

3. 社内受け入れ体制の整備

  • 部署内での説明会や異文化理解の研修を行う

  • 外国人材を受け入れる“現場側”の意識醸成を図る

4. 明確な評価基準の設定

  • 外国人社員にも伝わる評価項目・目標を設定

  • 納得感のある評価制度を整える

5. キャリア形成の手厚いサポート

  • スキルアップや社内異動の機会があるかなどについて説明

  • 個別面談の実施


各ポイントの具体的な実践方法については以下で詳しく解説しています。対策を行い、外国人材の能力を最大限に引き出し、組織の活性化にもつなげていきましょう。



  1. グローバル採用の成功事例

グローバル採用の成功事例

ここではConnect Jobの採用支援を通じ、グローバル採用を成功させた企業の取り組みをご紹介します。


  1. 株式会社デンソー:インド工科大学採用を6年間継続

  2. 株式会社HUGE:1,000名超の応募から50名が内定、即戦力として活躍

  3. 株式会社吉勝重建:ネパール現地選考会で10名が内定、内定辞退者ゼロを達成

  4. 株式会社アダストリア:初めての台湾現地選考で海外採用


各業界で多様なアプローチによる採用活動を行っております。外国人材活用の具体的な成果と手法や、各企業様の独自の工夫をぜひご覧ください。


株式会社デンソー様:インド工科大学採用を6年間継続

世界トップクラスの自動車部品メーカーである株式会社デンソー様は、2018年からインド工科大学(IIT)での採用活動を開始しました。現場からの高評価を受け、6年間にわたって継続的に実施しています。


同社では海外拠点で1,200名を超えるソフトウェアエンジニアが活躍する中、日本で研究開発の方法を学び、それを海外に持っていくことができる人材を求めていました。採用された人材は最新技術の知見を持ち、職場でも熱心に学ぶ姿勢が現場から好評を得ているということです。



株式会社HUGE様:1,000名超の応募から50名が内定、即戦力として活躍

多彩な飲食店舗を展開する株式会社HUGE様は、2023年と2024年にインド・ネパールからの越境採用に挑戦しました。ホスピタリティ関連学位を持つ1,000名超から応募があり、50名を超える候補者が内定を獲得しました。


入社した社員は配属先で即戦力として活躍しており、入社2ヶ月とは思えない業務のクオリティを発揮しているということです。多様性を活かした職場環境の構築を目指し、グローバル人材を積極的に採用する方針を継続中です。




株式会社吉勝重建様:ネパール現地選考会で10名が内定、内定辞退者ゼロを達成

建築物の解体工事や産業廃棄物処理を手がける株式会社吉勝重建様は、2024年7月にConnect Jobを通じて初のネパール現地採用を実施しました。現地での選考会の結果、10名の内定が決定し、内定辞退者ゼロという成果が出ています。


同社代表は「共に働く仲間を探す」という視点で採用活動に取り組み、月1回の内定者面談への参加やユニークな交流機会の提供など、内定者の気持ちに寄り添う丁寧なフォローアップを実践されています。


株式会社アダストリア様:初めての台湾現地選考で海外採用

「グローバルワーク」「ニコアンド」などの人気ブランドを展開する株式会社アダストリア様は、約10年前から国内の留学生を中心にグローバル人材の採用を積極的に進めていました。2023年に初めて台湾選考会を実施し、海外採用を推進していらっしゃいます。


同社では国籍が理由でキャリアに制限を設けることなく、個人のキャリアビジョンと会社のマッチ度を重視した採用活動を展開。入社した社員は現在、店舗や本部でそれぞれの目標に向かって活躍しています。



  1. まとめ

グローバル採用は人手不足の解決や企業競争力の向上、多様な価値観の導入などたくさんのメリットをもたらす重要な戦略です。一方でコミュニケーションの問題やビザ申請の負担といったデメリットも存在するため、計画的な取り組みが不可欠です。


成功のポイントは採用時の見極めから社内受け入れ体制の整備、明確な評価基準の設定まで一貫したサポート体制の構築にあります。


グローバル採用の成功には、現地での採用戦略から法的手続き、入社後の定着支援まで、専門的な知識と継続的なサポートが必要となります。海外人材との適切なマッチングから長期的なキャリア形成支援まで、包括的なグローバル採用サービスをお求めの企業様はConnect Jobにお気軽にご相談ください。



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Connect Job編集部


世界中のトップクラス人材と企業を繋ぐ外国人採用のトータルサポート「Connect Job」。Connect Job編集部は外国人採用と長年向き合ってきた経験をもとに、採用に役立つ実践的なノウハウや最新動向をお届けします。

企業の採用現場でよくある課題や、採用担当者・外国人社員の声など、現場をよく知る社員が編集を担当しています。リアルな現状を知る私たちから、「プロフェッショナル」かつ「現場目線」で役立つコンテンツを発信しています。


運営会社:フォースバレー・コンシェルジュ株式会社(https://www.4th-valley.com



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