ネパール人の文化・特徴・国民性は?在日ネパール人の推移や日本とのマナーの違いも解説
- numabukuro4649
- 5月19日
- 読了時間: 15分
更新日:11月7日

ネパールは、インドと中国のチベット自治区に接している南アジアの国です。南部の平原地帯・中央部の丘陵地帯・北部の高山地帯と、大きく3つのエリアに分かれています。
ネパールは、さまざまな文化や民族が共存しているところが特徴です。この記事では、ネパールの文化や特徴、国民性について詳しく解説しています。在日ネパール人の推移や、日本とのマナーの違いもまとめました。
日本に在留するネパール人は増加傾向にあります。ネパール人の採用を検討している企業様は、文化や価値観の理解にお役立てください。
なお、外国人採用の流れや必要な手続きはこちらの記事でご確認いただけます。
目次
1.ネパールの基本情報|人口・平均年齢・公用語は?

国名 | ネパール(Nepal) |
首都 | カトマンズ |
面積 | 約14.7万平方km |
人口 | 約2,973万人 |
公用語 | ネパール語 |
民族 | パルバテ(高地に住むヒンドゥー系)、マガル、タルー、タマン、ネワールなど |
宗教 | ヒンドゥー教(国民の約8割)、仏教、イスラム教 |
平均年齢 | 約25.3歳 |
主要な祝日 | ・ダサイン大祭 ・ティハール ・ホーリー祭 |
ネパールは南アジアに位置している国で、さまざまな文化や民族が共存しています。ヒマラヤ山脈にある世界一高い山、エベレストがあることで有名です。
まず最初に、ネパールの地理や気候、人口や公用語などの基本情報から見ていきましょう。
・地理
ネパールは、西と南はインド、北は中国のチベット自治区に接しています。国土面積は約14.7万平方kmで、北海道の約1.8倍の大きさです。
ネパールの国土の約8割は丘陵・山岳地帯で、起伏に富んだ地形にあります。代表的な都市は、首都のカトマンズ、美しい湖畔都市のポカラ、古代の遺跡や近代的な寺院が点在しているルンビニなどです。
・気候
ネパールは南北に大きな高度差のある国のため、地域によって気候が変わります。基本的には亜熱帯性気候で、6月から9月にかけての雨季と、10月から5月にかけての乾季に分かれているのが特徴です。
標高約1,300mの盆地にある首都カトマンズの場合、夏場の平均最高気温は30℃前後、冬場の平均最低気温は3℃前後になります。標高の低い地域は、1年を通して比較的過ごしやすい気候です。
一方で標高の高い場所にある都市では、亜熱帯気候やツンドラ気候地帯など多種多様な気候が見られます。
・人口・民族
ネパールの総人口は、2024年時点で約2,973万人です。
さまざまな文化や宗教を持つ人々で構成される、多民族国家です。大きく分けると、インド系のアーリア系民族や中国からのモンゴル系民族が混在しています。
具体的な民族は、パルバテ(高地に住むヒンドゥー系)、マガル、タルー、タマン、ネワールなどです。
・公用語
ネパールの公用語は、主にネパール語です。「ナマステ」や「ナマスカール」は日常的なあいさつの言葉で、日本語では「おはよう」「こんにちは」「ありがとう」などを意味し、あらゆる場面で使えます。合掌して軽くお辞儀をしながら言うと、より丁寧さが増すでしょう。
多民族国家のネパールでは、ネパール語以外にも多くの言語が使われており、マイティリ語・タール語・タマン語などさまざまです。
・食文化
ネパールの食文化は、「日々の食事」「お祝いの日の食事」「大祭の食事」などバラエティに富んでいます。主食は米や麺で、1日に2食が一般的です。家庭によって異なりますが、15時頃に軽食のカジャ(Khaja)を食べることがあります。
ネパールの代表的な料理は、国民食ともいえるダルバートです。ダルバートは米と豆のスープを基本食材とし、野菜の漬物や鶏肉を煮込んだものを添えて食べます。

他にも、チベットから伝わる餃子のような「モモ」、たっぷりの野菜を使った焼きそばの「チャウミン」などの料理が有名です。
・歴史的背景
ネパールの歴史は、釈迦の生誕の地であるルンビニーから始まったとされています。その後はいくつかの王朝が交替し、1769年に現在の首都カトマンズを制圧したシャハ王朝が現在のネパールと同じ領土を支配するようになりました。
・主要な祝日、ダサイン大祭について
ネパールの主要な祝日は、毎年9月の半ばから10月にかけて行われるダサイン大祭です。ネパール最大のヒンドゥー教徒のお祭りで、女神ドゥルガーが魔物に勝利したことを祝います。
ダサイン大祭の開催日は月の動きによって前後しますが、約15日間にわたって続くのが特徴です。行政機関や学校、企業は数日間の休暇に入ります。
2.ネパール人の特徴|性格や価値観、国民性は?

こちらの項目では、ネパール人の特徴を解説していきます。性格や価値観、国民性について詳しくまとめました。
ネパール人労働者の雇用を検討している企業や人事担当者は要チェックです。
多民族国家であることから、異なる文化や考えに寛容な人が多い
ネパールは、さまざまな民族が暮らしている多民族国家です。その影響によって、異なる文化や考え方に寛容な人が多いとされています。
例えば、宗教の観点で見てみると、国民の約81.3%がヒンドゥー教徒です。しかし、ネパール人の中には、仏教やイスラム教を信仰している人もいます。
家族や年長者を大切にする文化が根付いている
日本では、原則的に家族間でも私有財産は個人に属します。
一方で、ネパールには家族全体の共同財産という概念があります。家族や年長者を大切にする文化が古くから根付いています。もしも家族が病気にかかったら、「仕事や学校を休むのは当然」と考える人も少なくありません。親戚とのつながりも強く、家族間で困ったことがあればお金の援助も惜しまない傾向があります。
また、ネパール人は年長者を尊敬して大切にする国民性です。年長者を支えたり世話をしたりするのは当然との考えを持っていると言われています。
ネパール社会に根づく、思いやりと助け合いの文化
ネパールではかつてカースト制度が社会の中で機能していた時代がありました。現在は法的に撤廃されていますが、地域社会や家族、同じ民族・言語グループ間のつながりを大切にする文化が根づいています。
こうした背景から、家族以外の人々とも強い仲間意識や助け合いの精神を持つ傾向が見られます。街中で困っている人に自然と手を差し伸べる人も多く、人とのつながりを重んじる協調性は、職場でも強みとして発揮されるでしょう。
経済的に発展途上の国であることから、海外に出稼ぎして努力する人が多い
ネパールは、後発開発途上国に位置付けられています(2026年に卒業予定)。そうした経済的背景から、家族のためにより高収入を目指して海外へ出稼ぎする人が多い傾向があります。経済的背景から海外での就労に積極的な人も多く、家族のために努力する姿勢が「勤勉さ」として評価されることもあります。
外務省のデータによると、2024年時点でネパール人の出稼ぎ労働者は約650万人とのことです。日本だけではなく、マレーシア・カタール・サウジアラビアに出稼ぎに行くネパール人が増えています。
コミュニティを大切にする文化で、個人よりも集団の調和を優先する傾向がある
ネパール人は多民族・多宗教社会に育ち、他者の文化や考え方に対して柔軟な姿勢を持つ人が多いといわれています。特に家族や地域コミュニティを大切にし、周囲との調和を重んじる傾向があります。
どちらかというと控えめな性格で、自分の意見を強く言わない人も少なくありません。この点において、ネパール人と日本人は似ている部分もあると言えるでしょう。
3.ネパールの歴史・文化

ネパールは古代よりインド亜大陸の文化・宗教的影響を受けてきましたが、独自の王朝や文化を形成し、長く独立を保ってきた歴史もあります。経済や政治、文化や宗教が大きく関係しており、両国は非常に親密です。ネパールとインドの国境は、ビザが不要で行き来できる通称「オープン・ボーダー・ポリシー」と呼ばれるシステムを取っています。
そんなネパールの文化は、ヒンドゥー教がベースです。人によって信仰度合いは異なりますが、「牛肉や豚肉を避ける」「左手は不浄の手としている」などの習慣があります。
また、一年を通してさまざまなお祭りが行われているところもネパールの文化の大きな特徴です。具体的にネパールの代表的なお祭りについて見ていきましょう。
ダサイン:約15日間にわたって行われるネパール最大のお祭り
ティハール:動物への感謝を表す重要なお祭り
ホーリー:愛と友情を祝う意味の色彩のお祭り
ヒンドゥー教を信仰する国民が多いため、ヒンドゥー教にまつわるお祭りが多数を占めています。
4.ネパール人の宗教事情

多民族国家のネパールでは、さまざまな宗教が混在しています。以下では、ネパール人の宗教事情について詳しくまとめました。
ヒンドゥー教徒が人口の約81.3%を占めている
ネパール人が信仰している宗教の割合は、以下の通りです。
宗教 | 割合 |
ヒンドゥー教 | 81.3% |
仏教 | 9.0% |
イスラム教 | 4.4% |
ネパールでは、ヒンドゥー教が最も広く信仰されており、国民の約81%を占めています。
この宗教は古代からネパール社会に深く根づいており、今日に至るまで日常生活や価値観に大きな影響を与えています。隣国インドと文化的・宗教的に共通点が多く、両国には似通った慣習や信仰のあり方が見られます。
ヒンドゥー教は多神教であり、多くの神々が信仰の対象となっています。中でも「ブラフマー(創造)」「ヴィシュヌ(維持)」「シヴァ(破壊)」は三大神として特に重要な存在とされています。
ヒンドゥー教徒は牛肉を食べることを禁じられている
ヒンドゥー教はネパールだけではなく、インドやスリランカ、バングラデシュなどの国で信仰されています。
ヒンドゥー教徒には、牛肉を食さない文化があります。これは牛が神様の乗り物であるとされていて、聖なる動物として崇められているのが理由です。
また、人によって違いがありますが、豚肉・魚介類・卵を食べることを避ける傾向があります。もしもヒンドゥー教徒のネパール人と一緒に仕事をする場合、食事制限に気を配ると良いでしょう。また、同じネパール人でも、人によって食べられる物と食べられない物に差があるため、事前に確認を取ることが重要です。
不浄の手とされている左手での食事はタブーとされている
ネパールにおいて、左手は宗教的な観点から「不浄の手」とされています。左手はトイレで用を足す際に使用するため、左手を使った食事はタブーです。
ヒンドゥー教徒のネパール人は、食事やお祈りの際に右手を使用します。食事以外でも、左手を使わない傾向があるようです。
5.ネパールと日本のマナーの違い

ネパールは、日本とは違って宗教の信仰が強い国です。そのため、ネパールと日本とではマナーに関する違いが多々あります。
例えば、女性が人前で飲酒や喫煙をすることには、今でも否定的な見方をされがちです。法律で禁止されているわけではありませんが、特に保守的な地域では望ましくないとされる傾向があります。ただし都市部では、家庭内での飲酒などが徐々に受け入れられる場面も見られます。
また、女性に年齢を尋ねたり、下品なスラングを使ったりすることもマナー違反と捉えられるため、相手の感情やプライバシーに配慮した接し方が求められます。相手を指で差す行為も失礼とされており、日本のマナーと共通する面があります。互いの文化や価値観を理解し合うことが、良好な関係構築の第一歩となるでしょう。
6.ネパール人から見た日本人の印象
ネパールは伝統的に親日的な国であり、日本との間には長年にわたる友好関係があります。皇室と王室の交流やJICAによる経済協力、農業支援など、民間レベルでも積極的なつながりが築かれてきました。
こうした背景もあり、ネパール人は日本人に対して「誠実で礼儀正しい」「清潔好きで気配りがある」といった好印象を抱いている人が多く見られます。特に「ごみの分別」や「公共マナー」の徹底ぶりには驚きの声もあるようです。
7.ネパール人は日本にどれくらい在留している?
令和7年6月末時点で、27万3,229人のネパール人労働者が日本に在留しています。ネパールの人口は約3,000万人のため、約110人に1人は日本にいる計算です。
日本に在留している外国人労働者全体で見てみると、ネパールは中国・ベトナム・韓国・フィリピンに次ぐ第5位です。ここでは、在日ネパール人の推移やネパール人留学生の推移について細かく解説していきます。
在日ネパール人の推移
在日ネパール人の推移のグラフは、以下の通りです。
2017年から2021年にかけては、在日ネパール人の人数はほぼ横ばいです。しかし、2022年には13万9,393人、2023年には17万6,336人、2024年には23万3,043人と大幅に増えていることが分かります。
令和6年末の統計で、日本に在留するネパール人は、在留外国人全体で6位から5位に上がりました。しかし、就労/留学外国人全体におけるネパールの順位には変化はありません。
ネパール人の新規入国者数の推移
ネパール人の新規入国者数の推移は、以下の通りです。
新型コロナウイルスによる影響で、一時ネパール人の新規入国者数が大幅に減少しましたが、2022年以降は増加傾向にあります。2022年は4万7,611人、2023年は5万368人、2024年は7万3,770人と増え続けています。
ネパール人留学生の推移
以下は、ネパール人と他の国を留学生数の推移の比較です。
国名 | 令和4年末 | 令和5年末 | 令和6年末 |
ネパール | 3万9,656人 | 5万5,604人 | 8万5,431人 |
ベトナム | 4万5,411人 | 4万3,175人 | 4万6,367人 |
中国 | 12万5,940人 | 13万4,651人 | 14万1,496人 |
韓国 | 1万4,124人 | 1万4,671人 | 1万4,398人 |
日本へ留学している人数が最も多い国は中国です。しかし、他の国と比較してみると、ネパール人留学生の増加率がかなり高いことが分かります。
ネパール人留学生の増加は、日本語教育機関による積極的な受け入れ姿勢や、ネパール国内での日本留学への関心の高まりが背景にあると考えられます。
技術・人文知識・国際業務の在留人数の推移
次に、技術・人文知識・国際業務の在留資格で日本に在留しているネパール人の推移を見ていきましょう。
専門的な知識や技術を還元する目的で、日本に在留しているネパール人は年々増えています。新型コロナウイルスが流行した2020年末は1万5,581人でしたが、2023年末には3万2,862人、2024年末には4万489人です。
今後もネパール人の留学生や、技人国の在留人数は増えると予想できます。
特定技能の在留人数の推移
特定技能制度とは、国内の人材の確保が難しい産業分野において、一定の専門性や技能を有する外国人労働者を受け入れる目的の制度を指します。特定技能で日本に在留しているネパール人の推移は、以下の通りです。
2022年末の時点で、特定技能のネパール人の在留人数は2,340人でした。しかし、2023年末には4,430人、2024年末には7,014人と特定技能の中でもネパール国籍の増加率は特に高い水準にあります。
ネパール国籍の方を特定技能外国人として受け入れるには、在留資格認定証明書交付手続や在留資格変更許可手続、査証発給手続などが必要です。
8.まとめ
南アジアに位置しているネパールは、多種多様な民族や文化が共存している多民族国家です。ヒンドゥー教を中心とする宗教の影響で、「異なる文化に寛容」「仲間意識が強い」などの性格や国民性の人が多いとされています。
近年では、日本に在留しているネパール人の人数が増えました。中でも、留学生や技人国、特定技能の在留人数の伸び率が高くなっています。ネパール人の採用を視野に入れてみるのはいかがでしょうか。
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