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シンガポール人の平均年収・最低賃金はいくら?日本で働く人が増加する理由・シンガポール人とうまく仕事を進めるコツ

  • numabukuro4649
  • 7月26日
  • 読了時間: 19分

更新日:8月26日

シンガポール人の平均年収・最低賃金はいくら?日本で働く人が増加する理由・シンガポール人とうまく仕事を進めるコツ

シンガポールは小さな都市国家で、マレー半島の南端に位置しています。独立後に目覚ましい経済発展を遂げており、業種や職種によっては日本よりも給与の水準が高い傾向です。


本記事では、シンガポール人の平均年収や最低賃金に加えて、シンガポール人の働き方についてもご紹介しています。外国人の雇用を検討している企業や人事担当者は、ぜひ参考にしてください。


※シンガポールでは一般的に日本よりも基本給与が高い傾向があるため、年収だけを見る場合は他国を採用対象国に加えるのが良いでしょう。


なお、外国人採用の流れや必要な手続きはこちらの記事でまとめています。


国/地域別 採用マーケット情報

目次

1.シンガポール人の平均年収に関する基本情報

シンガポール人の平均年収に関する基本情報

まずは、シンガポール人の平均年収から解説していきます。業種や地域ごとの平均月収の違いや、最低賃金についても詳しく見ていきましょう。


シンガポール人の平均年収は約828万円

シンガポール労働省によると、2024年時点のシンガポール人の平均月収は6,090シンガポール・ドルと報告されています。2024年の平均レート「1シンガポール・ドル=113.30円」で計算すると、平均月収は日本円で約69万円です。



この数値から平均年収を計算すると、日本円で約828万円となります。日本人の平均年収は、国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると約460万円です。そのため、シンガポール人の平均年収は日本人よりも高い水準であることが分かるでしょう。



また、シンガポール人の月収の中央値は、以下の表の通り年々増加傾向にあります。

年度

平均月収(SGD)

平均月収(JPY)

※2025年7月18日時点のレート「1シンガポール・ドル=115.79円」で計算

2020年

4,534シンガポール・ドル

約52万4,990円

2021年

4,680シンガポール・ドル

約54万1,900円

2022年

5,070シンガポール・ドル

約58万7,060円

2023年

5,197シンガポール・ドル

約60万1,760円

2024年

5,500シンガポール・ドル

約63万6,850円


日本の平均的な給与水準を考慮すると、シンガポール人材にとって魅力になりにくいといえるでしょう。


業種や職種ごとの平均月収の違い

シンガポール労働省は、業種や職種ごとの月収データ(中央値)を公開しています。そのため、ここでは平均月収のかわりに、中央値で解説していきます。代表的な業界を例に挙げて、2024年時点におけるシンガポール人の平均月収(中央値)を見ていきましょう。

業界

平均月収(SGD)

※中央値を参考としたもの


平均月収(JPY)

※2025年7月18日時点のレート「1シンガポール・ドル=115.79円」で計算

経営者および管理者

1万820シンガポール・ドル

約125万2,850円

専門家

8,363シンガポール・ドル

約96万8,350円

准専門職および技術者

4,735シンガポール・ドル

約54万8,270円

事務補助員

3,510シンガポール・ドル

約40万6,420円

サービスおよび販売従事者

3,107シンガポール・ドル

約35万9,760円

職人および関連職種従事者

3,072シンガポール・ドル

約35万5,710円

プラントおよび機械オペレーター

2,683シンガポール・ドル

約31万660円

清掃員および関連労働者

2,070シンガポール・ドル

約23万9,690円


給与水準の高い経営者および管理者の平均月収は約125万2,850円、この数値から平均年収を計算すると約1,500万円です。一方で給与水準の低い清掃員および関連労働者の場合、平均月収は約23万9,690円、平均年収は約287万円となります。


シンガポールでは全体的に平均月収が高めですが、業種によって差が生じていることが分かるでしょう。


地域ごとの平均年収の違い

シンガポールにおける地域社会開発協議会は、国全体を以下5つの地域に分けています。


  • シンガポール中央部(Central Singapore)

  • 北東部(North East)

  • 北西部(North West)

  • 南東部(South East)

  • 南西部(South West)


Central Singaporeはシンガポールの中心部に位置しており、政府機関や商業施設が集まる地域です。シンガポール労働省(MOM)では、地域ごとの平均月収や平均年収のデータを公開していないため公式データは不明ですが、業種やスキルによる差に比べ、地域間での賃金差は限定的であると推定されます。



最低賃金は累進賃金モデル(PWM)を採用

シンガポールでは日本と異なり、全国一律の最低賃金制度は導入されていません。労働者の賃金水準は基本的に、雇用主と労働者との交渉・合意によって決定されます。


その代替制度として、政府は一部の職種に対して「Progressive Wage Model(PWM)」と呼ばれる累進賃金モデルを導入しています。これは、職位ごとに最低月収とスキルトレーニング要件を定め、段階的な賃金上昇を図る制度です。目的は、低賃金労働者の処遇改善と生産性向上の両立にあります。


なおPWMの対象は、清掃業・警備業・造園業・小売・食品サービス・廃棄物処理業などに限られ、全国一律ではありません。


PWMでは、次の2つの義務が雇用主に課されています。


  • 対象職位に対して、PWMで定められた最低賃金以上の給与を支払うこと 

  • PWMで定められたトレーニング機会を与え、修了させること


例えば、食品サービス部門の累進賃金モデルでは、以下のような賃金水準と必須トレーニングが設定されています。

※フルタイム雇用・週35〜44時間勤務を想定、残業代は含まない

食品サービス部門

月額総賃金(SGD)

月額総賃金(JPY)

※2025年7月18日時点のレート「1シンガポール・ドル=115.79円」で計算

必須トレーニングの例

料理人

2,330シンガポール・ドル

約26万9,790円

食品加工、厨房機器管理

キッチンアシスタント

2,155シンガポール・ドル

約24万9,530円

基礎調理、衛生管理

飲食ブースのアシスタント

2,080シンガポール・ドル

約24万840円

食品衛生、接客基本


このように、PWMは最低賃金制度としての役割を果たすと同時に、労働者のスキルアップも促す仕組みとなっています。



2.新卒のシンガポール人の初任給

新卒のシンガポール人の初任給

シンガポール教育省(MOE)では、2023年度における新卒初任給の調査結果が報告されています。以下では、大学の専攻別でシンガポールの新卒初任給の詳細をまとめました。

専攻科目

月額初任給の中央値(SGD)

月額初任給(JPY)

※2023年時点の平均レート「1シンガポール・ドル=105.49円」で計算

情報・デジタル・テクノロジー

5,500シンガポール・ドル

約58万200円

歯科

4,550シンガポール・ドル

約47万9,980円

エンジニアリング

4,500シンガポール・ドル

約47万4,710円

教育

4,269シンガポール・ドル

約45万340円

ビジネス

4,150シンガポール・ドル

約43万7,780円

人文科学・社会科学

4,015シンガポール・ドル

約42万3,540円

構築環境

4,000シンガポール・ドル

約42万1,960円

科学

4,000シンガポール・ドル

約42万1,960円

健康科学

3,910シンガポール・ドル

約41万2,470円


上記のデータは、国内公立4大学(シンガポール国立大学・南洋理工大学・シンガポール経営大学・シンガポール社会科学大学)を卒業した新卒生が対象で、シンガポール人の新卒者全体ではありません。


一方で日本の新卒者の場合、初任給は令和5年賃金構造基本統計調査によると、大学院卒で27万6,000円、大学卒で23万7,300円、高卒で18万6,800円と報告されています。つまり、主要大学を卒業したシンガポールの新卒者は、日本の新卒者と比べて給与水準が高いことが分かるでしょう。



3.シンガポールでの生活費の目安

シンガポールでの生活費の目安

東南アジアと聞き、日本よりも物価が安いとイメージしている人は少なくありません。しかし、シンガポールは物価が高く、近年のインフレで値上がりの傾向があります。


まずは、シンガポールでの家賃の目安を物件のタイプ別で見ていきましょう。

物件

月額家賃(SGD)

月額家賃(JPY)

※2025年7月18日時点のレート「1シンガポール・ドル=115.79円」で計算

コンドミニアム(1ベッドルーム)

約2,500~4,000シンガポール・ドル

約28万9,480~46万3,160円

公営住宅(HDB)

約1,500~2,500シンガポール・ドル

約17万3,690~28万9,480円

一軒家

約8,000シンガポール・ドル

約92万6,320円


海外の駐在員やシンガポールの富裕層は、コンドミニアムに住む傾向があります。日本でいうところの分譲マンションで、ジムやプールが併設された高級集合住宅です。エリアによって異なりますが、月額家賃は平均で約28~29万円かかります。


一方で政府がシンガポールの国民用に建設した公営住宅のHDB(Housing Development Board)は、ワンルームの月額家賃が約1,000シンガポール・ドルと比較的安いです。とはいえ、日本円に換算すると1ヶ月で約11~12万円程度支払わなければなりません。


シンガポールの富豪は一軒家に住む傾向があり、月額家賃は約2万シンガポール・ドル(約231万5,800円)と高額です。次に水道光熱費や食費、通信費などの生活費の目安をご紹介します。

項目

生活費(SGD)

生活費(JPY)

※2025年7月18日時点のレート「1シンガポール・ドル=115.79円」で計算

水道光熱費(3ベッドルーム)

月額約150~300シンガポール・ドル

約1万7,370~3万4,740円

食費(外食中心)

月額約450~1000シンガポール・ドル

約5万2,100~11万5,790円

通信費(SIMカード)

月額約10~50シンガポール・ドル

約1,160~5,790円


個人のライフスタイルによって変わりますが、シンガポールでは一般的に水道光熱費や食費が高めの傾向があります。高温多湿のシンガポールではエアコンの使用が不可欠なため、電気代が高くなりがちです。


食費の項目に関しては、外食よりも自炊中心だとコストを抑えられます。通信費はプリペイド式のSIMカードを使うと、安いもので月額約10シンガポール・ドルから使用することができます。


以上のように、シンガポールの生活費は他のアジア諸国と比較して高めの傾向です。


4.日本とシンガポールの労働環境の違い

日本とシンガポールの労働環境の違い

ここでは、日本とシンガポールの労働環境にどのような違いがあるのか解説していきます。

労働環境の違い

日本

シンガポール

労働時間

1日8時間、1週間40時間まで(労働基準法)

1日8~9時間、1週間44時間まで(Employment Act)

残業代

25%以上(法定労働時間を超えた場合)

基本給の1.5倍以上(残業代請求の条件あり)

年次有給休暇

勤続年数に応じて10~20日

勤続年数に応じて7~14日程度


労働時間や残業代、有給休暇の違いについて詳しく見ていきましょう。


(1)労働時間の違い

シンガポール労働省は、正社員・契約社員・パートタイマー・外国人労働者など、労働者の労働時間について以下のように規定しています。


  • 従業員の勤務日数が週5日以下の場合は、1日9時間以内または週44時間以内とする

  • 従業員が週5日を超えて勤務する場合は、1日8時間以内または週44時間以内とする


シンガポールでは、1週間の労働日数に応じて1日の最大労働時間が8~9時間と変動します。1週間の労働時間は、労働日数に関わらず44時間までです。


一方で日本の労働基準法では、1日の労働時間は8時間まで、1週間の労働時間は40時間までと規定されています。1週間の労働時間で比較してみると、日本よりもシンガポールの方が長いことが分かるでしょう。



(2)残業代の違い

シンガポールでは、以下の場合に残業代を請求できます。


  • 月額基本給が2,600シンガポール・ドル以下の非管理職のホワイトカラー職種

  • 月額基本給が4,500シンガポール・ドル以下のブルーカラー労働者


シンガポールにおける時間外労働とは、休憩時間を除く通常の労働時間を超えた全ての労働のことです。一般的な時間外労働に対する残業代率を見ると、シンガポールでは「基本給の1.5倍」と明確に定められており、日本の25%以上という基準よりも高い水準となっています。残業代は、「時給基本給×1.5×残業時間数」で計算されます。


一方で、日本の労働基準法で定められている割増賃金の規定は以下の通りです。

割増賃金

割増率

時間外手当(法定労働時間を超えた時)

25%以上

時間外手当(時間外労働が1ヶ月60時間を超えた時)

50%以上

休日手当(法定休日に勤務させた時)

35%以上

深夜手当(22時から5時までの時間に勤務させた時)

25%以上


一般的な時間外労働における残業代の割合は、日本よりもシンガポールの方が高く設定されています。ただし、日本では勤務時間帯や休日出勤の内容によって、割増賃金となるため、状況によっては日本の方が高額になるケースもあります。


そのため、残業代率については「単純にどちらが高い」とは言い切れず、制度設計の違いを理解することが重要です。


(3)年次有給休暇の違い

シンガポールでは、雇用法の適用を受けて3ヶ月以上勤務している場合、年次有給休暇を取得する権利があります。年次有給休暇は、3ヶ月勤務した後に申請可能です。また、年次有給休暇の日数は、以下の通り勤続年数で決まります。

勤続年数

年次有給休暇の日数

1年

7日間

2年

8日間

3年

9日間

4年

10日間

5年

11日間

6年

12日間

7年

13日間

8年以上

14日間


勤続年数で有給休暇の日数が変動する点においては、シンガポールも日本も同じです。日本の場合、全労働日の8割以上出勤した労働者に対して、勤続年数に応じて10日~20日の年次有給休暇が与えられます。



5.シンガポール人から見た日本就職・日本企業の魅力

シンガポール人から見た日本就職・日本企業の魅力

ここでは、シンガポール人から見た日本での就職や日本企業の魅力をご紹介します。


(1)技術力が高く、専門性やスキルの獲得につながる

(2)日本の文化や料理と触れ合うことができる

(3)四季折々の環境で生活できる


「スキルを獲得できる」「日本の文化と触れ合いたい」「四季折々の環境で生活したい」と考えるシンガポール人は少なくありません。


ただし、シンガポールでは他国と比較して給与が高い傾向があります。優秀な人は多いのですが、シンガポール国内以上の待遇や条件に魅力がないと、日本での採用は難しいと理解しておきましょう。


(1)技術力が高く、専門性やスキルの獲得につながる

日本には製造業やエンジニアリング、ITや研究など、世界的に高い技術力を持つ企業が数多く存在します。職種ごとの専門性を深めながら、長期的な視点でスキルを習得できる環境が整っている点も特徴です。


現場での実務経験を通じて、業務の精度や効率を高める力が身に付くため、キャリア形成を重視するシンガポール人にとって大きな魅力となります。


(2)日本の文化や料理と触れ合うことができる

シンガポールは、他の東南アジア諸国と同様に親日的な国だといわれています。日本の文化や料理に興味を持ち、日本で働いてみたいと考えるシンガポール人は少なくありません。


実際に日本で働くことで、日常生活の中で自然に日本の文化や料理と触れ合うことができます。


(3)四季折々の環境で生活できる

シンガポールでは気温の変動が少なく、年間を通じて平均気温は約27℃〜28℃で推移しています。



一方で日本には春・夏・秋・冬の四季があり、季節ごとに異なる気候や風景を楽しめるところが魅力です。四季折々の環境下で生活できるところに魅力を感じ、日本での就労を希望するシンガポール人は少なからずいます。


6.シンガポール人の働き方|日本人との違い、注意点は?

シンガポール人の働き方

ここでは、シンガポール人の働き方の傾向をご紹介します。


(1)ワークライフバランスを重視する傾向がある

(2)有給休暇を取得しようとする意識が高い

(3)効率性へのこだわりが強い傾向がある

(4)ビジネスで意見をはっきり伝えることが重視されている

(5)転職をしながらキャリアアップを目指す人が多い


日本人との違いや注意点について詳しく見ていきましょう。


(1)ワークライフバランスを重視する傾向がある

シンガポール人は、ワークライフバランスを重視する傾向があります。仕事とプライベートを明確に分けて考える人が少なくありません。


例えば、仕事が終わったらすぐ退勤して、ジムに通ったり友人と食事に行ったりする人が多く見られます。こうした行動を取る理由は、自分の時間や家族との時間を大切にする価値観が根付いているためです。


(2)有給休暇を取得しようとする意識が高い

シンガポール人は、有給休暇を取得しようとする意識が高い傾向があります。どんなに仕事が多忙でも有給休暇をしっかりと取得する人が少なくなく、「休むことは当然の権利」という意識が根付いているためです。


アメリカに本社を置く旅行会社のExpediaが2024年に発表したレポートによると、シンガポールの雇用主は従業員の休暇取得を奨励する傾向があると報告されています。そのため、シンガポールの会社では、有給休暇を取得しやすい職場環境が整いつつあるといえるでしょう。



(3)効率性へのこだわりが強い傾向がある

シンガポール人は効率を重視し、生産性のある働き方をする傾向があります。限られた時間と労力で最大の成果を得ることを重視しており、アジア有数のビジネス拠点として世界中から人が集まっているためです。


こうした背景によって、シンガポールでは時間やお金を無駄にしない文化が根付いています。ビジネスにおいて、業務の合理化やスピード感のある判断が大切です。


(4)ビジネスで意見をはっきり伝えることが重視されている

シンガポールでのビジネスにおいて、自分の意見をはっきり伝えることが重視されています。日本のように「空気を読む」「察する」文化はあまり根付いておらず、発言の曖昧さや遠回しな表現は、かえって誤解を招くこともあります。


特にシンガポールは多民族国家であり、社内にさまざまな国籍や文化背景を持つ人が働いているケースも多く見られます。そのため、共通言語としての英語を用いながら誰にでも伝わる率直で明快なコミュニケーションが求められます。


意図を正確に伝えるためには、「結論を先に述べる」「はっきりと依頼する」など、論理的かつダイレクトな表現がビジネス上の信頼構築につながります。


(5)転職をしながらキャリアアップを目指す人が多い

日本では、終身雇用の意識が比較的強い傾向があります。一方でシンガポールでは、転職を通じてキャリアアップを目指す働き方が一般的です。


転職の理由は人それぞれですが、スキルアップや待遇の向上を目的とするケースが多く見られます。


7.シンガポール人のスタッフとうまく仕事を進める4つのコツ

シンガポール人のスタッフとうまく仕事を進める4つのコツ

シンガポール人のスタッフとうまく仕事を進めるコツは、以下の4つです。


(1)信仰している宗教によって考え方や文化が異なることを理解する

(2)分かりやすい日本語で丁寧に説明する

(3)率直で明確なコミュニケーションスタイルを意識する

(4)良い点も悪い点もフィードバックする


どのような点に配慮すべきなのか見ていきましょう。


(1)信仰している宗教によって考え方や文化が異なることを理解する

シンガポール統計局が2020年に実施した国勢調査では、国民の宗教割合を発表しています。15歳以上のシンガポール人の宗教割合は、以下の表の通りです。

宗教

割合

仏教

31.1%

キリスト教

18.9%

イスラム教

15.6%

道教

8.8%

ヒンドゥー教

5.0%

その他の宗教

0.6%

無宗教

20.0%


多民族国家であるシンガポールでは、さまざまな宗教が共存しています。そのため、信仰している宗教によって、考え方や文化に違いがあることを理解しておかなければなりません。


同じシンガポール人でも、価値観は異なります。シンガポール人のスタッフと一緒に働く際には、宗教事情への配慮に加えて一人ひとりの個性を認めてあげるのが大切です。


(2)分かりやすい日本語で丁寧に説明する

日本の文化に親しみを持ち、日本語を学んでいるシンガポール人は少なくありません。シンガポールで日本語が学ばれているのは、文化的背景や歴史的背景による影響が考えられます。


しかし、日本での就労を希望する全てのシンガポール人が日本語を流暢に話せるわけではありません。そのため、「文章を短く区切る」「難しい言葉を避ける」など、分かりやすい日本語で丁寧に説明するのがポイントです。


(3)率直で明確なコミュニケーションスタイルを意識する

多くのシンガポール人は、一般的に率直で明確なコミュニケーションスタイルを好む傾向があります。日本人特有の空気を読む間接的な表現は、相手に伝わらないことも少なくありません。


そのため、あいまいな言い回しや遠回しな表現を避けて、意図をはっきり伝えることを意識しましょう。


(4)良い点も悪い点もフィードバックする

シンガポール人は、ビジネスにおいて前向きな提案や批判など、建設的なフィードバックを重視する傾向があります。そこで、シンガポール人のスタッフには、良い点も改善点もバランス良く伝えるように心がけましょう。


感情的な言い方は避けて、筋道の通った改善ポイントの指摘が有効です。


8.まとめ

シンガポール人の平均月収は、2024年時点で月額6,090シンガポール・ドルです。日本円に換算すると約69万円、平均年収を計算すると約828万円に相当し、日本人よりも高い水準にあることが分かります。


また、シンガポール人の働き方には、「ワークライフバランスを重視する傾向がある」「効率性へのこだわり」「はっきり意見を伝えることが重視されている」などの特徴が見られます。日本人と異なる点も少なくありません。


シンガポールには優秀な人材が多いのですが、他の国よりも国内での給与が高い傾向があります。待遇以外の魅力がない場合、日本での採用は難しいのが現状です。そこで、年収面で外国人の雇用を検討する場合は、シンガポール以外の国を候補に加えてみてはいかがでしょうか。


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