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外国人採用の教科書|流れや方法・手続き、メリットや注意点を解説

  • 執筆者の写真: Hayato Kuroda
    Hayato Kuroda
  • 3月24日
  • 読了時間: 26分

更新日:2 日前


【人事必見】外国人採用の教科書|流れや方法・手続き、メリットや注意点を解説


人材不足が深刻化する日本において、外国人採用は多くの企業にとって重要な選択肢となっています。しかし、採用プロセスや在留資格の確認、文化的な違いへの対応など、さまざまな課題があります。

本記事では外国人採用を検討している企業の人事担当者に向けて、採用の基礎知識から具体的な手続き、成功のポイントまで徹底解説します。


法令遵守のための注意点や効率的な採用方法についても詳しく説明します。



初めての外国人採用ガイド (選考~内定編)

初めての外国人採用ガイド (内定~入社編)

初めての外国人採用ガイド (入社~定着編)

目次



  1. 日本企業における外国人採用の現状と動向


厚生労働省の最新データによると、日本における外国人労働者数は2024年10月末時点で230万人を超え、前年比で25万人以上増加しました。外国人雇用状況の届出が義務化された2007年以降、過去最多を更新し続けています。

外国人を雇用する事業所数も約34万所と届出の義務化以降過去最高数となり、日本企業における外国人採用ニーズが高まっているといえるでしょう。


在留資格別外国人労働者数の推移




国籍別で見るとベトナム人や中国人が多い

国籍別では、ベトナムが約57万人(全体の24.8%)と最多で、次いで中国が約40万人(17.8%)、フィリピンが約25万人(10.7%)となっています。




在留資格別の外国人労働者の状況

在留資格別にみると、「専門的・技術的分野の在留資格」が約70万人(全体の31.2%)と最も多く、次いで「身分に基づく在留資格」が約63万人(27.3%)、「技能実習」が約47万人(20.4%)となっています。






業種別の外国人採用傾向

産業別にみると、製造業が最も多く全体の26.0%を占めています。事業所数では卸売業・小売業が多く、全体の18.7%となっています。


なお、外国人労働者の推移や今後の動向予測については、こちらの記事で詳しくまとめているので参考にしてください。


  1. 外国人採用に取り組む前に知っておくべき5つの注意点

外国人採用に取り組むにあたって、以下の注意点を抑えておかなければいけません。


  1. すべての外国人を採用できるわけではない

  2. 業務内容に合った在留資格が必要

  3. 労働基準法や同一労働・同一賃金が適用される

  4. 文化や風習、価値観の違いを理解しておく

  5. 国籍や在留資格によって雇用手続きが異なる


それぞれ詳しく見ていきましょう。


1.すべての外国人を採用できるわけではない

すべての外国人を採用できるわけではない

採用できる外国人には条件があります。概要は以下の通りです。


  • 在留資格カードを所有している:常に持ち歩くことが義務付けられている

  • 在留期限内である:期限切れの外国人を採用すると罰則を課せられる

  • 就労可能な在留資格を所有している:就労ビザや身分系資格であれば就労できる

  • 在留資格で認められている業務内容である:範囲外の業務に従事させると不法就労とみなされる


外国人を採用するには、在留カードの所持、就労可能な在留資格、在留期限内であること、資格で認められた業務範囲内で働くことが必須条件です。条件を満たせていない場合、企業も罰則を受ける可能性があるので注意しなければいけません。


なお、在留カードや在留資格の詳細はこちらの記事でご確認いただけます。


2.業務内容に合った在留資格が必要

在留資格に反する雇用は、外国人本人だけでなく、雇用主も「不法就労助長罪」に問われかねません。最悪の場合、3年以下の懲役または300万円以下の罰金が科される可能性があります。


採用可能な在留資格と在留可能期間(クリックで一覧を表示)

在留資格の種類

主な活動内容・対象者

高度専門職1号

高度な専門能力を持つ人材(ポイント制による)

高度専門職2号

高度専門職1号で一定期間活動した者

教授

大学教授など

芸術

作曲家、画家、著述家など

宗教

宗教家(宣教師など)

報道

外国報道機関の記者、カメラマンなど

経営・管理

企業等の経営者、管理者

法律・会計業務

弁護士、公認会計士など(日本での資格が必要)

医療

医師、歯科医師、看護師など(日本での資格が必要)

研究

政府関係機関や私企業等の研究者

教育

小・中・高等学校等の語学教師など

技術・人文知識・国際業務

理系技術者、文系専門職(企画、翻訳、通訳、語学指導など)、国際業務従事者

企業内転勤

外国の事業所からの転勤者

介護

介護福祉士の資格を持つ者

興行

俳優、歌手、ダンサー、プロスポーツ選手など

技能

熟練技能者(外国料理の調理師、スポーツ指導者、パイロット、貴金属等の加工職人など)

特定技能1号・2号

特定技能1号:特定産業分野(16分野)に従事する、相当程度の知識・経験を持つ外国人材

特定技能2号:特定産業分野(11分野)に従事する、熟練した技能を持つ外国人材

技能実習

技能等を開発途上国等へ移転することを目的とする実習生(※就労目的ではないが、実態として労働)


不法就労助長罪については、こちらの記事を参考にしてください。


3.労働基準法や同一労働・同一賃金が適用される

外国人であることを理由に、不当に低い賃金や劣悪な労働条件を設定することは法令違反となります。日本人従業員と同等の条件を提供することが基本です。


外国人を採用する際に守るべき法律は、こちらの記事で解説しています。


4.文化や風習、価値観の違いを理解しておく

外国人採用においては文化的な違いが大きな障壁となることがあります。これらの違いを理解せずに採用すると、コミュニケーション上の問題や職場での摩擦、最終的には早期退職につながりかねません。


なお、日本人と外国人の思考の違いや各国の特徴については、こちらからご確認いただけます。


5.国籍や在留資格によって雇用手続きが異なる

外国人採用においては、通常の採用活動よりも多くの実務負担と管理コストが発生します。特に外国人雇用に不慣れな企業では、これらのコストを正確に把握しておくことが重要です。


採用実務の人的コスト

  • 在留資格の確認や申請書類の作成、ビザ関連の手続きなど

  • 書類の多言語対応や翻訳業務、通訳の手配など

採用実務の管理コスト

  • 在留資格の期限管理や外国人雇用状況の届出

  • 日本での生活立ち上げ支援や住居確保

  • 在留資格更新の対応や定期的な法改正への対応




初めての外国人採用ガイド (入社~定着編)
  1. 外国人採用の具体的な手順

外国人採用の具体的な手順

外国人採用の一般的な流れは以下の通りです。


  1. 採用の目的や依頼する業務を明確にする

  2. 求人募集を出す

  3. 選考を進める

  4. 在留資格の確認・手続きを進める

  5. 雇用時の手続きや契約を進める

  6. 入社に必要な準備を進める


それぞれの手順について、詳しく見ていきましょう。


1. 採用の目的や依頼する業務を明確にする

まず「なぜ外国人を採用するのか」を社内で整理することが不可欠です。慢性的な人手不足を補うのか、特定の専門知識を求めるのか、あるいは将来の海外展開を見据えるのかによって、必要とされる人材像が変わるからです。


あわせて、実際に任せたい仕事内容を具体的に定めておくと、必要となる在留資格の種類が明確になります。例えば、高度な専門性を持つ人材を対象とするのか、即戦力として特定技能の枠を活用するのかでは、採用フローや条件が大きく異なります。


曖昧なまま進めると、ミスマッチやトラブルの原因となるため、最初の段階で業務範囲をしっかり固めておくことが大切です。


2.求人募集を出す

求人募集を出す

採用方針が固まったら、候補者を集めるための募集活動に移ります。主な方法は以下の通りです。

主な方法

概要

自社Webサイトでの多言語求人掲載

  • 英語や採用ターゲット国の言語での求人情報掲載

  • 外国人が働きやすい環境であることをアピール

大学や専門学校との連携

  • 採用対象国現地の大学と連携した募集

  • 日本国内の留学生会との連携

  • 日本語学校や専門学校との連携

専門の求人サイトやエージェント(人材紹介会社)の活用

  • 外国人向け求人サイト

  • 外国人材紹介エージェント など

SNSや口コミの活用

  • 外国人コミュニティへのアプローチ

  • ビジネス特化型SNSの活用

  • 外国人社員からの紹介制度


外国人材を対象とする場合、通常の求人媒体に加えて、外国人向けの専門サイトや支援機関を活用することが効果的です。求人情報は、日本語だけでなく英語や母国語で準備しておくと、応募者の理解度が高まり、エントリーにつながりやすくなります。


また、就労資格と結び付けて募集条件を提示しておくと、採用後のトラブルを未然に防ぐことが可能です。勤務時間や待遇、サポート内容を具体的に提示することで、企業の信頼性も高まります。


なお、初めて外国人採用を行う企業様は「専門の求人サイトやエージェント(人材紹介会社)の活用」を推奨しています。外国人向け求人サイトへの掲載では、外国人材への高いプロモーション効果を、外国人材紹介エージェントでは、採用戦略の策定から内定後のフォローまでの総合的な採用支援を得ることができます。


初めての外国人採用ガイド (選考~内定編)




【ワンポイント】国内在住者から応募が来たら、在留カードと在留資格を確認する

国内在住者から応募が来たら、在留カードと在留資格を確認する

日本に滞在している外国人を雇用する場合、最初に確認すべきは「在留カード」です。在留資格の種類や在留期間、就労可否の条件が記載されており、この情報をもとに採用の可否を判断します。


たとえば「留学」資格で在留している場合、資格外活動許可がなければフルタイム就労はできません。確認を怠ると、不法就労に該当する可能性があります。


企業としては、在留カードの写しを保管しておくことで、監査や更新時のトラブル防止にも役立ちます。



3. 選考を進める

外国人採用で注意したい選考のNG例

選考のプロセスは日本人と基本的には同じですが、外国人採用特有の配慮が必要です。言語や文化の違いを踏まえ、以下のようなポイントに注意しましょう。


  • 書類選考

JLPTなどの資格結果に頼りすぎないようにしましょう。日本語の履歴書形式に不慣れな候補者も多く、能力を十分にアピールできていないケースがあります。日本語力や書面だけで判断せず、できるだけ多くの候補者と面接する機会を設けましょう。


  • 適性検査・Webテスト

言語の壁がテスト結果に影響する可能性があります。WEBテストの形式そのものが日本特有のため、テスト実施はせず採用を行うか、英語や候補者の母国語での受験機会を設けるとよいでしょう。


  • 面接

候補者が条件や仕事内容を理解したうえで面接を受けているか、丁寧に説明し確認しましょう。


また、「学生時代に力を入れたことはなんですか?」などの日本特有の質問は意図が理解されず期待する質問が返ってこないことが多いです。「チームワークを発揮して成果を上げた経験はありますか?」など、質問の仕方を工夫しましょう。


必要に応じて英語や母国語での面接を取り入れると、候補者の実力や適性をより正確に評価できます。


外国人採用での選考ポイント一覧

選考プロセス

注意すべきポイント

書類選考

  • 日本能力試験(JLPT)の結果を鵜のみにしていないか?

  • 日本語レベルだけで判断し、有望な候補者を見落としていないか?

  • 日本語の履歴書の書き方がわからないだけで、書類で自己PRがうまくできていない可能性はないか?

WEBテスト

  • 日本語力がハードルとなり、実際の学力を測定できていない可能性はないか?

面接

  • 仕事内容や条件は候補者に正しく伝わっているか?

  • 「学生時代に力を入れたことはなんですか」など、日本特有の面接の言い回しになっていないか?

  • 経験やスキルを詳しくヒアリングできているか?


4. 雇用時の手続きや契約を進める

外国人を雇用する際の手続きや契約

内定・採用決定の段階では、在留資格申請、入社時期の調整や、住居、生活サポートなど必要な支援の確認を行いましょう。

具体的には、以下の準備を進めます。


  • 労働条件の明確化(労働時間、給与、休日、福利厚生など)

  • 外国語版の雇用契約書の準備


5. 在留資格の申請や変更手続きを進める

在留資格の申請や変更手続きを進める

海外から新たに人材を呼び寄せる場合には、「在留資格認定証明書」の取得が必須です。これは、企業が採用予定者に適切な在留資格があることを証明するための書類で、入国管理局への申請が必要となります。国内に在留している外国人を採用する場合は、在留資格の変更手続きが必要なケースがあるため、確認のうえ手続きを進めましょう。


申請には雇用契約の内容や会社の概要資料など複数の書類を揃える必要があり、通常数週間から数ヶ月を要します。また、日本にすでに滞在している人材を別の在留資格に切り替える場合も同様に、変更手続きが必要です。


例えば「留学」から「技術・人文知識・国際業務」への変更などが典型です。入国・在留に関わる手続きは複雑なため、早めの準備と専門家への相談が円滑な採用につながります。



ビザ申請は専門知識が必要なため、初めて外国人を採用する企業は行政書士などの専門家に相談することをお勧めします。以下の記事で詳しく解説しています。



6. 入社に必要な準備を進める

入社に必要な準備を進める

在留資格の申請を進めながら、外国人社員が安心して日本での生活をスタートできるよう入社に向けた準備も並行して進めていきましょう。入国後に必要な手続きも含め、サポート体制を整えましょう。


【入社までに必要な準備や支援】

  • 航空券の手配

  • 空港送迎

  • 事前ガイダンス・オリエンテーション

    • 来日後に想定している業務に関する研修

    • 来日から入社後までの流れの説明

  • 生活マナー・文化研修

    • 日本でのゴミ出しルールや生活習慣に関する研修

    • 日本の職場文化・基本的なマナーを知る

  • 住居の確保

    • 物件探し

    • 必要最低限の家具

  • ライフラインの契約

    • 水道・ガス・電気などのライフライン

    • 携帯電話・SIMカード

    • 銀行口座開設

  • 行政手続き

    • 住民登録

    • マイナンバーカード発行

  • 労務関連手続き

    • 社会保険・雇用保険の加入手続き

  • 外国人雇用状況の届出(ハローワーク)


住居の確保や生活インフラの契約は、海外から来日する人材が自力で進めるのは難しいため、企業のサポートが必要です。事前のオリエンテーションや生活マナー研修を行うことで、不安を軽減し、トラブルを未然に防ぐこともできます。


また、入国後すぐに行う住民登録やマイナンバー発行といった行政手続き、社会保険・雇用保険の加入や外国人雇用状況届出といった労務手続きは、法的に義務付けられています。


自社だけでの対応が難しい場合は、登録支援機関や外部の専門パートナーを活用するのも効果的です。特に初めて外国人材を受け入れる企業にとっては、外部の知見を取り入れることで社内の負担を軽減しつつ、候補者へのサポートの質を高められます。


Connect Jobでも登録支援業務や、空港までのお迎えを含め、行政手続きや銀行口座開設など各種サポートをおこなっておりますので、お気軽にご相談ください。


外国人・グローバル人材の採用はConnect Job

生活面の準備を丁寧に行うことで外国人社員も安心して働き始めることができ、早期の戦力化につながるでしょう。


  1. 外国人採用にかかる一般的な期間

採用形態や在留資格によって採用完了までの期間が異なります。今回は、採用エージェントを活用したケースを例に解説します。

外国人採用にかかる一般的な期間

人材募集から内定までにかかる期間

特定技能の場合、エージェントとの契約から内定・成約までは概ね1〜2ヶ月程度です。特定技能外国人に加え、特定技能へ移行可能な技能実習生なども対象となります。


「技術・人文知識・国際業務」の在留資格を持つ人材の場合、特定技能よりも採用に時間がかかることが一般的で、内定・成約までに1〜3ヶ月程度を要することが多いです。このカテゴリーの人材は高度人材にあたるため、求人条件によって応募者の集まりやすさが変わります。競争率が高いため、企業側は魅力的な採用条件を整え、採用プロモーションやスカウティングを行うことが重要です。


在留資格申請にから入社までの期間

特定技能の場合、海外在住者は4ヶ月ほどの期間が必要です。転職と新規採用のどちらでも、申請期間に大きな差はありません。ただし、海外在住者は渡航準備や手続きが追加されるため、国内採用よりも若干時間がかかります。国内在住者は3.5ヶ月程度を目安としておきましょう。


「技術・人文知識・国際業務」の在留資格申請の場合、国内在住者と海外在住者で入社までの期間に差が出ます。海外在住者を採用する場合は、在留資格の申請から始まり、さらに渡航準備期間も考慮しなければいけません。そのため約4ヶ月必要です。


国内在住の外国人が同様の業務内容で転職する場合は、在留資格の変更申請は不要なため、スムーズに入社できます。ただし、新しい業務内容が現在の在留資格で認められていない場合は変更申請が必要となり、追加の時間がかかる可能性があります。


ただし、在留資格申請は必ずしもスムーズに進むとは限りません。不許可になる場合や、追加資料の提出が求められ、さらに審査期間が延びることもあります。また、1月〜3月の期間は在留資格申請が混み合うため、通常よりも時間がかかる可能性があります。


出典:


  1. 外国人採用にかかる主な費用

外国人採用にかかる費用は、採用する人材のスキルレベルや経験、在住場所によって大きく異なります。高度な専門性を持つ人材を求める場合、日本人材と同等またはそれ以上の紹介費用が発生する可能性があります。四大卒などの高度人材の場合は、専門性に見合った報酬設定も必要です。


費用は大きく「採用活動費」「在留資格関連費用」「入社後の支援費用」の3つに分類できます。


種類

内容

採用活動費

求人広告掲載料や紹介エージェント利用料(年収の20〜30%)など

在留資格関連費用

申請手数料や行政書士などへの委託費用

入社後の支援費用

入社後の支援費用には住居の手配や生活立ち上げ支援など


海外在住者を採用する場合は、上記に加えて、渡航費や住居準備費、生活に必要な家具・家電の準備費用なども考慮する必要があります。特に住居確保の支援では、一般的に敷金・礼金がそれぞれ家賃1〜2ヶ月分、仲介料が家賃1ヶ月分程度かかります。


例えば家賃8万円の物件であれば、初期費用だけで家賃3〜5ヶ月分相当(24〜40万円程度)の負担が発生する計算です。また、技能実習生を採用する場合は寮の確保も義務付けられているため、さらに費用が必要となります。


【入居準備に必要な費用の例】※家賃8万円の場合

  • 入居に係る費用

    • 敷金・礼金それぞれ家賃1〜2ヶ月分 = 16~32万円

    • 仲介料が家賃1ヶ月分程度 = 8万円


  • 生活に必要な家具・家電の準備費用 = 約5~10万円


費用合計: 29~50万円


  1. 外国人採用のメリット

外国人採用のメリット

外国人材採用のメリットは4つ挙げられます。


  1. 人手不足の解消

  2. 社内の多様性やイノベーション促進

  3. グローバル展開への貢献

  4. 助成金や、国・自治体のプログラムなどの活用


メリットの詳細を見ていきましょう。


人手不足の解消

人手不足解消の有効な手段として外国人採用を活用するケースは少なくありません。特に建設業や製造業、介護業など、深刻な人材不足に悩む業界では即戦力となる外国人材の採用が事業継続の鍵となっています。日本人採用が難しい職種や地域においても、外国人材であれば採用できる可能性が高まります。


また、特定の専門スキルや技術を持つ人材を確保できることも大きな魅力です。IT分野や研究開発などでは、世界中から高度な専門性を持つ人材を採用することで、企業の競争力強化につながります。


社内の多様性やイノベーション促進

外国人社員の採用は、社内の多様性(ダイバーシティ)を促進し、異なる視点や発想を取り入れることができます。さまざまな文化的背景を持つ社員が協働することで、イノベーションが生まれやすい環境が自然と生まれます。



グローバル展開への貢献

さらにグローバル展開を視野に入れている企業にとっては、その国の言語や文化に精通した外国人材の存在が大きな強みとなります。言語だけでなく、文化を理解している人材が社員として事業を後押しすることは、海外展開においては大きな強みとなります。


進出予定国の人材を事前に採用してブリッジ人材として活用することで、グローバル市場への拡大をスムーズに進めることができるでしょう。


助成金や、国・自治体のプログラムなどの活用

外国人材を採用する企業向けの各種助成金なども存在します。また、Connect Jobを運営するフォースバレー・コンシェルジュでは、経済産業省から外国人インターン生を受け入れる「国際化促進インターンシップ事業」や「グローバルサウス IT/AIエンジニア インターンシップ事業」などを受託しているほか、地方自治体からも外国人採用を受託し支援しています。


  1. 外国人採用のデメリット

外国人採用のデメリット

外国人材の活用には多大な利点がある一方で、次のようなデメリットも伴います。


  1. 文化や習慣の違い

  2. コミュニケーションの課題

  3. 雇用の手続きに時間がかかる

  4. 手続きが煩雑で外国人採用の知見が必要


それぞれ詳しく見ていきましょう。


文化や習慣の違い

外国人材と日本人社員の間には文化や価値観の違いがあり、これがコミュニケーションの障壁となることがあります。例えば、時間の概念や仕事に対する姿勢、チームワークの考え方などの違いから誤解が生じる可能性があります。


また、日本特有の「報・連・相」や「暗黙の了解」といった職場文化を理解してもらうには時間と教育が必要です。これらの違いを理解し、互いに歩み寄る姿勢が求められます。


コミュニケーションの課題

言語の壁は最も大きな課題の1つです。日本語能力が十分でない場合、業務指示の伝達ミスや誤解が生じる可能性があります。また、日本語でのコミュニケーションが難しい場合は、通訳や翻訳のコストが発生することもあります。


コミュニケーション不足は、業務効率の低下だけでなく、外国人社員の孤立感につながる恐れもあります。適切な言語サポート体制の構築が重要です。


雇用の手続きに時間がかかる

外国人採用には、在留資格の確認や申請、雇用契約の締結など、日本人採用にはない手続きが必要です。特に初めて外国人を採用する企業にとっては、これらの手続きが大きな負担となる場合があります。


手続きが煩雑で外国人採用の知見が必要

在留資格の更新や変更、住居や社会保険などの生活面のサポートにも時間と労力がかかります。これらの手続きを適切に行うための体制整備や、専門家への相談が必要になるケースもあります。


詳細はこちらの記事でご確認ください。




初めての外国人採用ガイド (内定~入社編)


  1. 外国人採用の成功事例


京王電鉄バス株式会社様/京王バス株式会社|インド選考会で11名の自動車整備士を採用

新卒採用を軸としてきた京王バスは、国内での整備士獲得競争の激化を受け、人材不足が深刻な課題でした。そこで初の海外採用を決断し、Connect Jobと共にインドで選考会を実施。現地で候補者の人柄や熱意に直接触れ、想定を上回る11名の採用が決定しました。


今後は、彼らがもたらす新しい視点や発想が、職場環境を活性化させるエッセンスになることを期待されています。


株式会社デンソー様|現場からの高評価を受け、6年間インド工科大学(IIT)採用を実施

インド特有の煩雑なオペレーション負担軽減のため、他エージェントの利用を経て、Connect Jobを利用。以降、継続的にご支援しております。インド工科大学(IIT)以外の大学でも自社が求める人材が採用できるかのマーケテイングも兼ねて、IIT3校とインド理科大学院(IISc)やインド私大での採用を実施。
7つのポジションで8名採用、IIT以外の大学からも複数名の採用を実現されました。


担当者様からは「現地採用の場合は採用後もビザ申請などの手続きがある中で、フォースバレーさんは採用後の入国に至るまでサポートがしっかりしている点も大きかった」とのコメントをいただいています。



株式会社ティーケーピー様|インドおよびネパールから42名の外国人採用。初めての特定技能人材受け入れをサポート

貸会議室事業大手のティーケーピーは、ホテル事業拡大の中で深刻な人手不足という課題に直面していました。この状況を打開するため、外国人材の採用に踏み切り、インドとネパールから42名の人材を採用されました。


担当者様からは、「特定技能による人材受け入れは初めての試みで、在留資格の申請をはじめ、銀行口座の開設、住民票の登録など、煩雑な手続きが山積みでした。そうした中で、Connect Jobさんには、各種手続きの段取りや方法を一つひとつ丁寧にご指導いただき、まさに二人三脚で進めていただきました。」とのコメントをいただいています。


採用されたスタッフは高い語学力とホスピタリティで「想像以上の即戦力」として活躍。現場のサービス向上はもちろん、彼らの働く姿が日本人スタッフの良い刺激となり、職場全体の活性化にも繋がっています。



株式会社アイエスエフネット様|外国籍エンジニア約270名が活躍。定着サポートとしてメンター制度や相談窓口を整備

アイエスエフネットは、将来の国内エンジニア不足と海外事業拡大を見据え、バイリンガル人材の採用を積極的に推進しています。


初めて母国から来日する方のため、「外国籍メンター制度」や「外国籍社員専用の相談窓口」を設けて生活面も含めたサポート体制を築いています。福利厚生の一環で24時間無料で相談できる「24時間お困りごとサポート」も設置しており、電話やチャットを通じて相談を行える環境を整えています。



  1. 外国人採用を成功させるためのポイント

外国人採用成功のポイント

ここでは、外国人採用を成功させるための重要なポイントを解説します。


  • 給料や休暇、福利厚生などの待遇面

  • 採用実務コストを効率化するための社内体制整備

  • 多言語対応や生活習慣など文化面の配慮

  • 採用後のアフターフォロー

  • 中長期でのスキルアップ支援


それぞれ詳しく見ていきましょう。


給料や休暇、福利厚生などの待遇面

給与は日本人と同等水準とし、公平な評価や昇給基準を設けることで意欲を維持できます。住宅手当や家賃補助、語学学習や資格取得支援も有効です。


さらに、母国の祝日や宗教行事への配慮、一時帰国可能な休暇制度を導入することで精神的安定を確保できます。待遇面での配慮はモチベーション向上と長期定着、職場の良好な関係構築につながります。


採用実務コストを効率化するための社内体制整備

行政書士など専門家と連携しつつ、マニュアル作成や担当者育成で社内対応力を高めます。費用は事前に見積もりを取り、助成金活用で負担を軽減します。在留資格更新漏れ防止の管理体制や法的チェックも重要です。初めは少人数採用から始め、ノウハウを蓄積しながら拡大していくことが効果的です。


多言語対応や生活習慣など文化面の配慮

社内文書の多言語化や通訳サービスの活用、日本語学習支援により円滑な意思疎通を促進します。さらに、直接的・間接的表現の違いや時間感覚の差を理解し、指示や期限設定を明確にすることが重要です。宗教・食習慣への配慮や異文化理解研修、礼拝スペースや食事対応も有効です。交流会やメンター制度を通じて相互理解を深めれば、外国人材の定着と組織全体のグローバル対応力向上につながります。


採用後のアフターフォロー

定期面談で業務上の課題や生活面の悩みを早期に把握し、必要な支援を行うことで安心して働ける環境を整えられます。住居・医療・行政手続きなど生活基盤の支援や、社員交流による精神的サポートも効果的です。さらに在留資格更新を確実にサポートし、期限管理や必要書類準備を徹底することが重要です。継続的な支援体制が、外国人材のモチベーション維持と長期的な定着につながります。


中長期でのスキルアップ支援

外国人材の長期定着には、中長期的なスキルアップ支援が欠かせません。将来のキャリアパスを示し、教育研修や昇進機会を公平に提供することで成長意欲に応えられます。個別育成計画の策定や日本語学習支援、専門スキル研修によりキャリア発展を後押しし、生活面の質向上にもつながります。さらに、定期的に社員の声を反映して制度改善を行うことで、安心して働ける環境を整備できます。


  1. 外国人採用に関してよくある質問

外国人採用に関してよくある質問と、それぞれの回答をまとめました。


※質問をクリックして回答を表示


日本で働いている外国人の職業ランキングは?

外国人労働者が従事している業種は製造業が最多であり、広義のサービス業(ビルメンテナンス等)、卸売・小売業が続きます。

外国人労働者を受け入れる際に気をつけることは?

外国人を受け入れる際は、まず在留資格の有効性と業務内容の整合性を確認することが必須です。就労を認められていない外国人を雇用すると、不法就労助長罪に問われる可能性があります。


加えて、 日本語能力や労働条件の理解度 も確認し、教育体制を整えておくことが求められます。差別の禁止を徹底し、公正な採用プロセスを保つことが法的にも倫理的にも重要です。

外国人採用の面接で注意すべき点は?

面接時には、文化や言語の違いに配慮し、リマインド連絡などの措置を取り、候補者が緊張せず回答しやすい環境を作ることが有効です。また、日本独自のマナー(座り方や服装など)で戸惑うケースもあるため、この点を理解して配慮することが大切です。


  1. まとめ

外国人採用は、単なる人手不足解消の手段ではなく、企業の成長戦略の一環として位置づけることが重要です。多様な背景を持つ人材の採用は、企業に新たな視点や発想をもたらし、イノベーションの源泉となります。


外国人採用を成功させるためには、以下の3つが重要です。

  1. 綿密な準備と計画

  2. 相互理解と文化的配慮

  3. 継続的なサポートとフォロー


外国人採用には、通常の採用活動以上に専門的な知識や経験が必要です。特に初めて外国人採用を検討している企業や人事の人にとっては、専門家のサポートを受けることが効率的かつ効果的です。


Connect Jobでは、外国人採用に関する豊富な経験と専門知識を活かし、企業の外国人採用を総合的にサポートしています。在留資格の相談から採用活動、入社後のフォローまで、外国人採用に関するあらゆる課題解決をお手伝いします。


外国人採用についてさらに詳しく知りたい方、具体的な採用プランを検討されている方は、ぜひConnect Jobにお問い合わせください。貴社に最適な外国人採用の実現に向けて、コンサルタントが丁寧にサポートいたします。



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Connect Job編集部


世界中のトップクラス人材と企業を繋ぐ外国人採用のトータルサポート「Connect Job」。Connect Job編集部は外国人採用と長年向き合ってきた経験をもとに、採用に役立つ実践的なノウハウや最新動向をお届けします。

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運営会社:フォースバレー・コンシェルジュ株式会社(https://www.4th-valley.com



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